台湾台南市で、盗難被害が出されていた車両が見つかった。警察が容疑者の男に話を聞きに行ったところ、男は驚き過ぎたのか突然倒れ死亡したという。

台南市の麻豆警察署によれば、昨年10月に盗難被害が出されたものとみられる車両が見つかり、4日午後、持ち主に話を聞いたところ、盗難被害後に容疑者の男（63）から購入していたことがわかった。そこで、車の持ち主である男性と警官4人で男に事情を聞くことにした。

警官が男に「この車を売ったことはあるか」、「いくらで売った」と聞くと、男は短く答えたという。しかし警官が、防犯カメラに映っていた車両盗難時の犯人の写真を見せて「写真の人物に心当たりはないか」と尋ねると、男は突然意識を失って倒れたそうだ。

車の持ち主の男性が慌てて119番通報し、救急車到着までの間、容疑者の男の救命措置を続けた。救急車は通報から5分足らずで到着したが、男は病院へ運ばれた後、死亡が確認された。検死の結果からは、おそらく心筋梗塞による発作が原因とみられている。

男の家族は「警察が悪いわけじゃないのはわかっているが、せめて葬儀に出てほしい」と話し、慰問に訪れた麻豆警察署長はこれに同意したということだ。
（TechinsightJapan編集部 片倉愛）