話題のお笑い芸人、スギちゃんが月曜日のテレビ『笑っていいとも!』に出演したが、その声はカスカスのかすれ声だった。得意のネタ「ぜぇ~」も高音が出ない為にしまりが無く、万全の体調ではない中でなんとか出演したという様子だった。ところが番組では思わぬところで容赦ないダメ出しを食らって、スギちゃんも呆然としてしまった。
スギちゃんは、先週金曜日の夜に喉をつぶして病院に駆け込んだことをブログで報告している。それから3日目、4月23日の『笑っていいとも!』に彼はゲストとして登場したのだ。R-1ぐらんぷり2012で準優勝してからというものスギちゃんは同番組に毎週のように出演しており、レギュラーの千原ジュニアからも「もう、こちら(レギュラー席)に座ったらどうか」と突っ込まれるほどだ。
まだ喉の調子が完全な状態ではなく、かすれた声で出演したスギちゃんは早速イジってもらい嬉しそうだったが、事態はそこから急展開していったのである。
この日の『ちょっと怪しい課外授業』の講師として登場した「だめんず・うぉ~か~」で知られる漫画家の倉田真由美氏が、スギちゃんを“だめんず”になりやすい男と言い出したのだ。彼女はスギちゃんの性格を「少年すぎる」、「頑固すぎる」と分析する。それにはスギちゃんも納得がいかずに「頑固じゃないぜぇ」、「少年らしいのは走り回ることくらいだぜぇ」と反論していた。
先週の“いいとも”でのことだ。スギちゃんのネタを佐藤浩市ら共演者が『ワイルド“だぜぇ~”』としたところ、彼は断固として否定して『ワイルド“だろぉ~”』であると最後まで譲らなかったのだ。倉田氏はその件を指摘したのである。
しかも彼女は「佐藤浩市さんが言うのだから、『今日から“だぜぇ~”にします!』と返すのが芸人としては正解だ」と笑いについてダメ出ししてきた。スギちゃんが「ダメ出しが違う方向に行ってるぜぇ」と返すと、彼女から「これでもダメ出ししてくるし、こだわり過ぎる。もっと柔軟にした方がイジられ芸人としては息が長いのでは」とさらにダメ出しされてしまう。
言葉をなくしたスギちゃんだったが、最後には進行役の香取慎吾が「本日の講義の結論はこちら」と“このままだとスギちゃんは夏までもたない!!”とフリップで披露してトドメを刺した。
会場が爆笑に包まれる中、ひとりスギちゃんだけは「おかしいぜ! それは言い方が違うぜ!」と猛然と抗議して、最後まで“頑固”に徹していたのである。
今は人気番組に毎週出演したうえ、メインにいじられて“おいしい”思いをしているスギちゃんだが、そろそろ今後のネタの展開を考えなければ今回の結論が現実となりそうだから心配だ。
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)