ロンドン五輪の男子マラソンでカンボジア代表に選ばれた猫ひろしが、TBS恒例の“赤坂ミニマラソン”に出場した。毎年首位争いを繰り広げる五輪銀メダリストのエリック・ワイナイナに、初めてハンデ無しで挑んだが惜しくも3位となった。
TBSの『オールスター感謝祭’12』が3月31日に開催され、恒例となった人気企画“赤坂5丁目ミニマラソン”が行われた。
同マラソンでは、招待選手のエリック・ワイナイナと芸人の猫ひろしが1位を争う展開が続き、注目されてきた。ハンデをもらいながらも昨年は猫ひろしが春、秋と連覇しているのだ。
その、猫ひろしが今年開催されるロンドン五輪には、カンボジア国籍を取得して同国の男子マラソン代表に選ばれた。彼が宿敵ワイナイナにノーハンデで挑戦したのも、五輪選手としての力を示したかったからだろう。
ミニマラソンのコース3.4kmを、前半はワイナイナにしっかりついた猫ひろしだったが、後半は離されてしまう。
そして、優勝は芸人のなかやまきんに君(タイム16分9秒)となり大方の予想と違ったのだ。続いて2位にワイナイナ(16分10秒)、そして3位に猫ひろし(16分31秒)となったのである。
なかやまきんに君は「この、メンバーの中で1位になれたのは本当に嬉しい。ワイナイナが後ろから迫るプレッシャーが凄かった」と話すと、勝因を聞かれて「ひとことで言わせてください“頑張ったことです!”」と叫ぶように言い切って笑わせた。
ワイナイナは「楽しかったですが、今日はいつもよりきつかった。なかなかいい風が吹いてくれなかった」ともう少しできんに君に勝てたと悔しそうに感想を語った。
悔しいのは猫ひろしも同じだろう。彼は「エリックに負けたのはいいですけど、きんに君に負けたのが悔しい」と話したが、やはりノーハンデでワイナイナに勝ってロンドン五輪に向けて勢いを付けたかったはずだ。
彼は賞金20万円の目録を高らかと掲げると「ありがとうございます! カンボジア語で『オークン~』」と叫んでカンボジア代表をアピールしていた。
“赤坂5丁目ミニマラソン’12”の10位までのタイムは次のようになった。1位:なかやまきんに君、2位:エリック・ワイナイナ(+1秒)、3位:猫ひろし(+22秒)、4位:水内猛(+24秒)、5位:西田隆維(+29秒)、6位:谷川真理(+35秒)、7位:森脇健児(+35秒)、8位:森公平(+41秒)、9位:宇野けんたろう(+49秒)、10位:福島舞(+54秒)。(※カッコ内はトップとのタイム差)
次は秋の『オールスター感謝祭』でミニマラソンが行われるはずだ。その時は猫ひろしも、ロンドン五輪の結果を背負いながら走ることとなるだろう。
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)