パリ近郊セーヌ＝サン＝ドニ県のスタンで8日、イースター礼拝が行われていた建物の屋根が突然崩壊した。これにより6歳の少女が死亡、30人以上が重軽傷を負った。

住宅街の中にある事故現場の建物では当時、ハイチ系の人々によるプロテスタントのグループがイースター礼拝を行っており、100人以上が参加していた。

セーヌ＝サン＝ドニ県には、このようなプロテスタントから派生した小さなグループが数多く存在する。グループの多くは、空き工場やガレージの跡地を利用して礼拝を行っているのだが、礼拝中行われる歌やダンスの際に発生する振動に建物が耐えることができるかどうか、責任者や管理人によって確認されていないことが多いために安全面で問題となっていた。

今回の屋根の崩壊も、礼拝中に行われたダンスの振動が引き金となったと見られており、使用された建物が礼拝の規模や様式に合致しているかどうか確認をないがしろにしていたとして、建物の所有者と牧師が逮捕されている。
（TechinsightJapan編集部　椎名智深）