エンタがビタミン

writer : maki

【エンタがビタミン♪】被災地訪問続けるAKB48。亡くなったファンの御仏前で手を合わせる。

AKB48が昨年から続けている東日本大震災の被災地訪問活動で、3月28日に宮城県名取市を訪れた。今回は亡くなった息子さんのご両親からの依頼で、御仏前で手を合わせる場面もあった。同年代の命が失われた事実に直面して、彼女達も活動について思いを新たにしていた。

AKB48の11回目となる被災地訪問は、宮城県名取市の2会場にて開催された。4月8日のテレビ『MUSIC JAPAN』によると、今回はメンバーの板野友美、渡辺麻友、横山由依、竹内美宥、仲俣汐里、岩田華怜、宮脇咲良(HKT48)の7人が参加している。会場には子ども達を中心に多くの人々が集まりミニライブや握手会などを一緒に楽しんだ。

2会場目となった美田園応急仮設住宅でイベントを終了した彼女達に、女性が声をかけてきた。被災して亡くなった家族に「1本でいいので、お線香つけていただけませんか」とお願いされ、彼女達は仮設住宅に案内された。

御仏前には被災して亡くなった息子さんの遺影が祖父母の遺影と並んでいた。「ずっとAKBって騒いでいたんですよ」、「13歳だったんです」とご両親から思い出を聞き板野友美、渡辺麻友を先頭に御仏前で手を合わせる彼女達は涙をぬぐう。

お母さんは「同年代の人達が、こうやってすごい頑張っているのを…」と声を詰まらせたが、亡き息子さんにAKBをあわせてあげたいとの思いが叶って感極まったようだ。

帰りのバス内で板野友美は「少しでもお母さんとお父さんが喜んでくれたことが、なんか行ってる意味があるかなって思えた」と被災地訪問の意義を再確認できたと話す。

今回初めて参加したHKTの宮脇咲良は、「亡くなった息子さんが当時の私と同じ年だった」と目を潤ます。彼女は「毎日毎日を生きてこれなかった人の分まで精一杯生きて、感動や元気を与えられるようなアイドルグループにしていきたい」とHKT48としての役割を噛みしめていた。

AKB48はこれまでの被災地訪問で、子ども達の明るい笑顔や被災者の親切に逆に元気付けられたと感想を語っている。今回は亡くなった方の御両親も彼女達の訪問を喜んでくれるという新たな体験をした。被災地訪問活動を続けることで、AKBメンバーも成長させてもらっているのかもしれない。
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)