3月1日から放送されているビールのCMに、SMAPの木村拓哉と香取慎吾が出演している。同CMは公開前から話題となっており、『ビートルズのヘイ・ジュード』をBGMにすると報じられていたのだが、どうやらオリジナル曲ではないようだ。
サントリーのビール「ザ・プレミアム・モルツ」の新CMでは、木村拓哉が「ある人が言った。『日本の成長はビールとともにあった』」と昭和の高度経済成長の人々とビールの関係を語り、「人々の笑顔はビールとともにあった」と振り返る見ごたえのある内容だ。
続けて香取慎吾は「でもいつしかビールは仕事のストレスを流す為のものになった」とバブル崩壊後から現代にかけてのビールとの関係を表現して、時代の移り変わりを思わせる。
その間に流れ続けるBGMは、前宣伝どおりにビートルズの楽曲、ヘイ・ジュードではあるが本人の演奏ではないようだ。つまりオリジナル曲を歌ったポール・マッカートニーの声とは違い、コーラスもビートルズのメンバーでは無いと思われるのである。
CM画面には右下に『♪Hey Jude』の文字が現れる。演奏者の表記はないので問題は無いのだが、事前にBGMは『ビートルズのヘイ・ジュード』と報じられたことで、CM曲をオリジナルと勘違いする視聴者も少なくないだろう。
すでにネット上でも「ビートルズでは無いようだが、誰の演奏なのか?」という声があがり、オリジナルを知る者にとっては関心事となっているようだ。
ビートルズのオリジナル曲の使用が困難なことは映画『ノルウェイの森』の際にも話題となったが、今回のCMでもやはり難しかったのだろうか。あるいは、新たなミュージシャンによる演奏で話題性を狙ったとも考えられる。
CM曲は期間を置いて演奏者を明かすパターンが多いことからも、いずれ『Hey Jude』の演奏者が明かされると思われるが、それまでにもその話題で盛り上がりそうだ。
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)