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ロシアの航空会社トランスアエロ航空の飛行機の主翼にフライト直前、一部欠損している箇所が発見された。しかし、パイロットは安全への影響はないと判断、フライトが続行されていたことが明らかとなった。
この欠損はモスクワ発クラスノヤルスク行きの飛行機の主翼に生じたもので、乗客の1人によって発見され、彼から乗務員、そしてパイロットにそのことが伝えられた。
だがパイロットは、こうしたトラブルにもかかわらずフライトの続行を決断した。彼がアナウンスでその旨を伝えたところ、乗客の間にパニックが発生。全乗客70人のうち27人が搭乗を拒否、フライト直前に降機するという騒動に陥った。
結局このフライトは決行されたが、到着予定時刻より3時間の遅れが生じた以外に大きなトラブルの発生はなく、飛行機は無事クラスノヤルスクに到着している。
パイロットがフライト続行を決断した理由について、トランスアエロ航空の広報担当者は、この部品欠陥によるフライト中の安全への影響は無いと判断したためと述べた。またロシアのメディアは、降機しようとした乗客を機内に留まらせるため、乗組員らが彼らに対し警察を呼び逮捕させると脅したと伝えているが、広報担当者はこれについては否定している。
(TechinsightJapan編集部 椎名智深)