モデル、ローラがテレビ番組『徹子の部屋』に初出演した。放送前から彼女のタメ口や独特な仕草に黒柳徹子がどう反応するかが話題となっていた。これまでに何人ものお笑い芸人やタレントを凹ませてきた黒柳だが、意外にもローラのペースとも思える展開となったのだ。
ローラと言えば「うん、そうだね」といった“タメ口”を多用することで知られる。それはタモリや明石家さんまなどの大御所タレントに対しても同様なのだ。
3月27日に放送された『徹子の部屋』では、ローラなりに“敬語”を使っており、大物中の大物である黒柳徹子との1対1でのトークだけに配慮したのだろう。
ローラは「初めてあった方はちゃんと敬語で話すのですよ」と、少し不思議な感じではあるが敬語で説明しており、黒柳とも初対面ということでそうしたという。黒柳がそれに対して「ちゃんと敬語も話せるのね」と返すと、ローラは「話せる、話せる~」と嬉しそうに答えたが、それは“タメ口”だった。
この日のトークでは、ローラの独特な会話のリズムに黒柳も苦戦してペースをつかめない場面があった。ローラが喋った後に自ら「は~いっ」や「OK~っ」を挟むので、黒柳はリズムが狂い一旦、言葉を飲み込むのだ。また、黒柳自身もローラの語りにペースを合わせようと気を遣っていたようで、いつものようなスピード感のあるしゃべりでは無かった。
さらに、ローラは「徹子さんの方がかわいい」を連発して、黒柳の戦意を喪失させた。中盤にはすっかり黒柳もローラと和んでいったのである。
黒柳が「妖精のような感じね」と彼女の言動を表現すると、ローラが「徹子さんのピアス、とても素敵~」と的外れな答えを返した上に「欲しい~」と口にする。すると、黒柳が「これ? あげてもいいわよ」と応じて逆にローラが慌てたのである。黒柳もローラに興味を持ったからこその対応だが、ローラは会話の流れで言っただけだったようだ。
エンディングでは「趣味がトランペットなんですって?」と問われて、ローラが「吹きたかったけど忘れてきちゃったっ」と残念そうにしていた。
実はローラが先日放送された『さんまのまんま』に出演した時には、トランペットを披露しているのだ。彼女は映画アラジンのテーマ曲でもある『ホール・ニュー・ワールド(A Whole New World)』を吹くと宣言して美しくトランペットを構えた。ところが1音目から完全にはずしてしまい、さんまがずっこけて「吹けるって言うな」と突っ込まれるほどの腕前だったのである。さすがに『徹子の部屋』であのトランペットを披露しては、リスクが大きすぎる。ローラもその辺の空気は読めるようだ。
当初は黒柳がローラを受け入れないのではと懸念されたが、ローラもそれなりにキャラクターを抑えて臨んだのが良かった。こうしてローラと黒柳徹子の初トークは波乱が起きることも無く終了したのである。
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)