今年2月に開催された映画の祭典「第84回アカデミー賞授賞式」にプレゼンターとして登場したアンジェリーナ・ジョリー(36)は、確かに美しかった。整った顔立ちは完璧なメイクでさらに輝き、スラリとした体には贅肉ひとつない。だがこの日もっとも注目を浴びたのは、間違いなくアンジーが着用していた黒のドレスと彼女のポーズであった。
様々なドレスが話題になった「第84回アカデミー賞授賞式」ではあったが、この日最も大きな話題を集めたのは女優アンジェリーナ・ジョリーの姿であった。胸元スッキリの黒のロングドレスは文句なしにゴージャスであったが、この日多くのカメラを前にしたアンジーのポーズが衝撃的すぎたのだ。左手は悩ましげに腰にやり、細い右脚は大きなスリットからニョッキリ。「ほら、この脚をごらん!」とばかりに見せ付けたアンジーであったが、多くの人々はそのドラマチックなポーズを嘲笑。栄えある賞を受賞した脚本家がアンジーのポーズを真似してみせるなどのハプニングもあった。結果的には“アンジーのファッションは大失敗に終わった”とみた人が多かったと言える。
だがそんなハプニングなどなんのその。当のアンジーは特に気にしてはいないといい、このたびインターネット新聞『The Huffington Post』の取材に応じ、当時の様子をアッケラカンと語っている。
「(そういう批判報道には)ホント、ぜんぜん気に留めてなかった。」
「私、そういうTV番組って見ないの。インターネットを見ているときも、自分に関するものが目に入ったらクリックしないわ。私の周りにいる人たちも、そういう類のことは口に出さないし。」
また酷評されたドレスについて、アンジーはこうも話す。
「女性が好きなドレスを選んで夜に外出した。ただそれだけのこと。それ以外のことまで考えてはいなかったわ。」
ブランジェリーナの家庭では、子供たちがパパとママの名前はパソコンで検索できないよう設定してあるという。中にはイジワルな嘘ばかり書きたてるサイトもあろう。アンチが暴言を書き連ねる悪質な個人サイトや、嘘と憶測に基づいた記事ばかりを掲載するタブロイド誌も多々ある。健康な精神状態を守るべく、そういうものは見ない。これぞアンジーの笑顔の秘訣のようだ。
この「気にしない」というアンジーの生き方は、われわれ一般人にとっても素晴らしいお手本になる気がする。
(TechinsightJapan編集部 ケイ小原)