EU発!Breaking News

writer : shiina

【EU発!Breaking News】ケルン大聖堂から石塊が落下、破片に頭を直撃された男性が軽傷を負う。(独)

19日の正午頃、世界遺産に登録されているケルン大聖堂から50センチの石塊が落下し、その破片が61歳の男性の頭を直撃した。男性は幸いにも軽傷で済んでいる。

ケルン大聖堂の南塔の一部であったこの石塊は、約25メートルの高さから下にあった張り出し屋根に落下、その衝撃で出来たいくつもの破片の中のひとつが、下にいた男性の頭に直撃した。これにより男性は病院に運ばれたが、幸い傷は軽くその日のうちに退院している。

今回落下した石塊はライン川沿いの山、ドラッヘンフェルスから採掘された粗面岩であり、14世紀にケルンに運ばれたものであることが記録に残っている。こうした石塊は風化や戦争被害の影響で弱くなっているものが多く、そのため暴風が発生した際に落下することはまれにあるという。

だが今回の事故が発生したのは、非常に暖かく穏やかな日のことであった。恐らく、これ以前に続いていた不安定な気候が落石に影響したのではないかと見られているものの、このような日の落石は今まで全く無いことであったため、今回の事故は想定外のものであったと大聖堂の管理関係者は話している。
(TechinsightJapan編集部 椎名智深)