「10年ぶりに2人揃ってのテレビ出演です。」とにっこり笑う、元マラソンランナーの宗兄弟。一卵性双生児の兄・茂さんと弟の猛さんは、現在59歳だ。猛さんは兄の後を継いで旭化成陸上部監督として後進の指導に当たっているが、茂さんは意外な職業に就いている。
双子のマラソンランナーとしてロサンゼルスオリンピックには兄弟で代表に選ばれるなど、長年の間陸上界で活躍した宗兄弟。兄弟そっくりの見た目でトレードマークはメガネと、走る時は2人が対照的に体を傾けて走る姿が印象的であった。
3月2日放送の『爆報!THE フライデー』(TBS系)で久しぶりの兄弟揃ってのテレビ出演となった、宗兄弟。今でも2人は大の仲良しで、自宅は一戸建てのお隣同士。庭は仕切らずに、二家族共同で広く使っているほどである。
小学校のマラソン大会で兄弟が1、2位を独占したことをきっかけに、2人はマラソンランナーになることを決意したという。高校卒業後は揃って旭化成陸上部に入部し、“双子のランナー”として注目を集めるようになった。
現在59歳になってもそっくりな姿で登場した2人。弟の猛さんは2005年から旭化成陸上部監督に就任、選手の育成にあたっているという。ちなみに猛さんの娘は、父と同じマラソンランナーの道を歩んでいるそうだ。
そして兄の茂さんは今、“気功師”をしている。7年前にマラソン指導者から引退し、その後大学で東洋医学を学んだ茂さん。2008年に「気功健康塾」を開校、月から木曜日の週4日の営業をしている。客層は若者から103歳まで様々な年代だそうだ。
宗兄弟は兄が天才肌で弟が努力家、マラソンに対する姿勢も全く正反対だったらしい。性格は全く違う2人であるが同じ道を進んだことによって、現役時代は良きライバルとして切磋琢磨し記録を伸ばしてきた。今も変わらず兄弟が仲が良いのは、隣同士に自宅を構えていることが証明している。若い頃は意見がぶつかり合ったこともあっただろうが、人生の後半を一番の理解者と過ごせるのは羨ましいかぎりである。
(TechinsightJapan編集部 みやび)