台湾台中市潭子区の戸政事務所（戸籍に関する手続きを扱う機関）で、婚姻届を提出した1時間後に離婚届を提出した夫婦がいたことがわかった。職員が男性に事情を尋ねると、女性に車を買ってほしいと頼まれて断ったところ、「別れる」と言って聞かないので仕方なく離婚することにしたのだという。

男性（23歳）は、軍事関係の仕事をしており、女性（27歳）とは2年間の交際期間を経て結婚したそうだ。交際当時、一緒に暮らすことはなかったが、昨年末に女性が男の子を出産してからは、生活費を支払うなどしていたという。しかし、そろそろけじめをつけようと結婚に踏み切った。

ところが、婚姻届を提出し終えると、すぐに女性は自動車販売店へ男性を連れて行き車の購入を要求。男性が「自分の車のローンがまだ残っているから、急いで買わなくてもいいじゃないか」と話すと、「買わないなら離婚する」と言い張ったのだ。

台湾の離婚率は高く、アジア一と言われている。しかし、長年戸政事務所に勤務する職員も、「思いもよらないことが起こった」と、あまりにも短い婚姻に驚きを隠せない。
（TechinsightJapan編集部 片倉愛）