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writer : maki

【エンタがビタミン♪】「深刻なスランプに陥った」。ナイツの塙がM-1決勝前に苦悩の末、取った意外な行動。

漫才コンビのナイツは、漫才コンテストM-1グランプリで3年連続決勝へ進み、その実力を広く知られることとなった。しかし、その間にはネタが作れなくなるスランプに陥った時期もあるのだ。塙宣之がテレビ番組でその苦悩の時期を振り返った。

ナイツはM-1 2008で決勝へ進出し、順位は3位だったが「ヤホー」、「ゴーグル」などの『いい間違いネタ』でナイツ流を確立して人気が上昇した。彼らは以降も2009年、2010年と3年間M-1の決勝へ進出しているのだ。さらに昨年のTHE MANZAI 2011でも準優勝の活躍を見せており、無冠ながらも漫才の実力は誰しも認めるところだろう。

そのナイツが2月5日放送の九州福岡のテレビ番組『ナイトシャッフル』(FBS福岡放送)に出演して、M-1で活躍した頃にスランプに陥った事実を明かしたのである。

塙宣之によると、M-1 2008で3位となった後にそれは訪れたという。彼は、2009年には違うネタをやろうとしたが、「いろいろと考えるうちにスランプに陥りネタが作れなくなった」と当時を振り返る。

M-1 2009の決勝まで1か月となり、塙は悩んだ末に「ヤフーの検索サイトで『漫才の作り方』を調べた」と明かす。彼のスランプはそこまで深刻な事態だったのである。

やがて塙は「『漫才入門。笑いの作り方教えます』という内容の本を見つけて、恥ずかしい話ですが買ったんですよ」と話した。数日後に、待望の本が届いて封を開けると「扉に『ナイツ推薦』と書いてあった」と言うのだ。漫才のオチのような話だが、相方の土屋伸之は「知り合いの作家が書いた本だったんだよね」とその事態を解説した。

そのスランプを乗り越えてナイツはM-1 2009で「自己紹介」ネタを披露して決勝に挑むが、惜しくも4位となっている。この時優勝したパンクブーブーについて、塙は「完成度の高さにショックを受けた」とまで語っていた。THE MANZAI 2011では、そのパンクブーブーと優勝を争い2位となったのだから、因縁のようなものさえ感じる。

しかし、このTHE MANZAIで審査員を務めた秋元康から気に入られて、後にAKB48のコンサート用ネタを作ったそうだ。ナイツは無冠でも着実に活躍の場を広げているのだ。
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)