女優レイチェル・ワイズ(41)がポーズを取った、ロレアル社のシワ防止クリームの広告写真が、「修正されすぎている」という英国広告基準局の判断で掲載中止となった。
このシワ防止クリームは『Revitalift Repair 10』という商品名で、「これはフェイスリフトではありません」とその劇的な効果を謳ったもの。ロレアル社では昨年9月に、レイチェルのモノクロのクローズアップ写真をフィーチャーした2ページにわたる広告を掲載していた。
しかし英国広告基準局は1日、この広告を「この商品が持つ効果について、誤解を招くほどに大げさに誇張している。」と批判。英国内での掲載を中止する措置を取った。訴えは英自由民主党に所属するジョー・スウィンソン下院議員から出されたもので、レイチェルの広告写真はポスト・プロダクション技術を使って著しく修正されたものではないかとロレアル社を批判している。
スウィンソン議員は昨年7月にも、同じロレアル社傘下のファンデーション2種の広告に物言いをつけ、掲載禁止にしている。女優のジュリア・ロバーツをモデルに使用した「ランコム」ブランドのものと、スーパーモデルのクリスティ・ターリントンをモデルにした「メイベリンNY」ブランドのファンデーションである。
スウィンソン議員はネット新聞の『Huffington Post UK』に、「これは女性だけの問題ではなく、男性にも完璧でなければならないという重圧を与えているのです。」とコメント。また、「こうした修正されたイメージが普及すれば、女性は見た目だけで価値が決まるという誤ったメッセージが広がるばかりです。」と語って、過度に修正された広告に警鐘を鳴らしている。
007俳優のダニエル・クレイグ(43)と昨年6月に極秘結婚し、NYに新居も構えて幸せ一杯のレイチェル。以前インタビューで、「完璧すぎに見える人は、セクシーでもビューティフルでもないわ。」と語っていたように、アンチ美容整形派として知られている。その美しい顔立ちはもともと、41歳とは思えないほどシワとは無縁なのだが、「よりパーフェクトに」がモットーの化粧品会社が、彼女の写真についつい行き過ぎたエアブラシ加工を施し、厳しい英国当局にまたまた目くじらを立てられてしまったようだ。
(TechinsightJapan編集部 ブローン菜美)