エンタがビタミン

writer : miyabi

【エンタがビタミン♪】爽やかイケメン高校生だった、芥川賞の田中慎弥氏。本当は受賞が嬉しかった?

『共喰い』で第146回芥川龍之介賞を受賞した、田中慎弥氏(39)。受賞後の記者会見は終始不機嫌で、笑顔は全く無し。「(芥川賞を)4回も落とされたので、断るのが礼儀といえば礼儀。」などのひねくれ発言連発で話題を読んだ。一気に注目が集まった田中氏の人となりを探るべく、先週の情報番組などでは様々な特集が組まれていた。

だが実際に単独インタビューを田中氏に申し込んでも、会見通りの対応である。ニコリともせず、淡々とぶっきらぼうな話し方。ただ質問には簡潔だがキチンと答えてくれるので、聞き手泣かせでは無いようだ。

それならばと田中氏本人ではなく地元・山口県下関市で取材を行ったのが、1月23日放送の『情報プレゼンター とくダネ!』(フジテレビ系)である。会見では「友達はいなかった。」、「教師から嫌われていた。」としていた高校時代の田中氏の本当の姿を、関係者に取材した。

田中氏は高校卒業後、進学も就職もせずアルバイトすらしたことが無いことは何度も報道されている。母子家庭であったが母親が大学への進学をすすめても「行かない。」、当時は就職先もたくさんあったが「どこも駄目だ。」と言うばかりであったという。当時をよく知る女性は「(母親は)すごく心配していました。」と語り、2、3年かかっても本人が進路を見つけてくれれば―と母親は心配しながらも、田中氏を見守り支え続けていたようだ。

高校時代の卒業アルバムの田中氏の写真は、意外にも爽やかなイメージだ。坊主頭だが顔立ちが整っていて知的である。ただ射るような、鋭い眼差しが印象的であった。

高校時代の恩師や友人も受賞会見での彼を、「照れ隠しもあって、酔っ払って(会見に)臨んだのではないか。」と話す。ただ石原都知事に対する攻撃的な発言など、周りが驚くような言動を高校時代にもしていたようだ。

新聞部だった田中氏が高校OBであった日本相撲協会の放駒親方が母校に講演に訪れ、取材した時のことだ。当時親方は、所属力士の引退騒動の最中であった。新聞部では「(デリケートな)引退問題については触れないでおこう。」と、事前に打ち合わせしていた。しかし取材が始まると、田中氏はタイミングを見て「あの件どうなんですか?」とズバッと質問し、周りを驚かせたのだ。慌てる周囲をよそに、田中氏は会心の笑みを浮かべていたらしい。彼の反骨精神は十代から健在だったようである。

番組内で紹介されたパフォーマンスの研究家によると、田中氏の会見での“斜に構えたような態度”は「私はこの場が気に入っていない。」という演技だと断言した。彼の本当の姿は会見を終え席を立った際の、“お辞儀”に現れているという。記者も印象深かったのだが会見中の態度と違い、両足を揃え深々とキレイに頭を下げていたのだ。「緊張が解けて、本心の“受賞が嬉しい”という思いが、あのお辞儀に出ている。」しかしこんな推察も、田中氏からは「余計なお世話だ。」とそっぽを向かれそうである。
(TechinsightJapan編集部 みやび)