初回視聴率16.3%と好スタートを切った今クールの月9『ラッキーセブン』(フジテレビ系)。嵐の松本潤をはじめ、瑛太、前クールで脅威の40%をたたき出した『家政婦のミタ』の松嶋菜々子が出演しているなど、放送前から注目されていた。
自称・自由人のフリーター時多駿太郎(松本)は、そのルックスから昼間から人妻と不倫を楽しむなど自由奔放な生活をしていた。ある日、相手の人妻の夫が雇った探偵にデート現場を激写され、破局する。偶然にもその写真を撮った探偵に遭遇し、追いかけた先で「北品川ラッキー探偵社」なる場所に辿り着く。そこで、ボスである藤崎瞳子(松嶋)に誘われ、見習い探偵として働くことになる。基本的なドラマの流れは、毎回やって来る依頼人の調査→見過ごせないので深入りして問題解決というよくある流れのようだ。
初回の見どころは、松潤と瑛太のファイトシーンだ。嵐でもある松潤はともかく、瑛太の隠れた肉体美に驚いた人は多いのではないだろうか。見るからに分かるあの細身の体が脱いだらすごかったのだ。細マッチョのような華奢な筋肉ではない。胸板は厚く、腹筋はしっかりと割れており「CGではないのか!」と疑ってしまうほど、見事なものだった。もちろん、腕の筋肉もしっかりついており、あの瑛太からは想像もつかない肉体だったのだ。これはさすがに松潤も敵わないのではないかと思いきや、松潤もなかなかのキレっぷり。そんな二人がリング上で闘うのだから、目が離せない。闘う姿、そして汗ばむ体に女性たちは虜になっていたのではないだろうか。もうそれだけで大満足だ。
今後、ド素人である駿太郎が探偵としてどのように成長していくのかが物語の軸になっていくのだろう。しかし、駿太郎はとんでもない不器用でも、ドジでも天然でもない。何事もソツなくこなせてしまうのだ。そんな駿太郎が成長していく姿に楽しみを感じない。北品川ラッキー探偵社のボス・瞳子には何か秘密があるようなのだが、それこそ松嶋が演じたミタさんに比べたら大したことないだろう。ならば、駿太郎が同僚の水野飛鳥(仲里依紗)や瞳子と恋愛に発展するのかと思いきや、そこも可能性は薄い気がする。話の展開もそんなに凝っているわけではない。キャラクターにすごい魅力があるわけでもない。松潤と瑛太の肉体美以外に、このドラマは一体何を楽しみに次回を待てば良いのかが分からないのだ。
今クールに関しては、ただでさえ「ミタさんを超えるドラマはあるのか!」と注目されている。そんな中、松嶋が出ているというだけでミタさんと比べられてしまい、かなり分が悪いのも事実だ。ドラマを制作する側も大変だが、何より松嶋自身がミタさんを超えなくてはならない。松嶋の第一声を聞いて、ミタさんより声のトーンが高いと思い、違和感を持ってしまうほどだ。これは並大抵のことではないだろう。主演の松潤がどうこうというより、これはミタさんと闘う松嶋菜々子を見守るドラマとして見るのも一つの手なのかもしれない。
とりあえず、第2回放送が視聴率含めどのような展開を迎えるか様子を見たいところである。
(TechinsightJapan編集部 洋梨りんご)