ゲイであることを認め、長年交際を続けて来た2歳年下の俳優デヴィッド・ブーティカとの間には、昨年10月に代理母出産によって双子が誕生。今年6月下旬には、ニューヨーク州が同性婚を認めたことにより婚約も発表した俳優のニール・パトリック・ハリス(38)。彼がTVの生番組で、ちょっとした失言を放っていたことが分かった。
1日、WABC-TVのトーク番組『Live!with Kelly』に出演したハリスは、“サイエンス・ボブ”先生による化学の実験コーナーで、六フッ化硫黄ガスの入った風船を吸って声を変化させ、笑いを取った。「まるでバッファローみたいだ!」と超低音の声に興奮していたハリスだが、ほどなくいつもの声に戻って行くと、今度は「自分の声がこんなに “tranny” だと感じられたことはないよ!」と発言した。
“tranny(トラニー)” とは “トランスジェンダー”あるいは “トランスセクシュアル” を意味する口語表現で、女装あるいは男性の女っぽい仕草や声についてよく用いられている。ハリスは声が高くなって行く自分を「女性化していく」と表現したのだが、この言葉を普段浴びせられ、悩んでいる人々がいることを忘れてはならなかった。
この発言により番組には苦情が殺到し、ハリスは3日、ツイッターで “番組でtrannyという言葉を口にしてしまい、申し訳ありませんでした。本当に浅はかだったと反省しています。でも皆さんを怒らせるつもりは全くありませんでした” と謝罪した。
人々は彼に、“君もゲイで同性婚を目指すLGBT(レズビアン、ゲイ、バイ、トランスジェンダー)の活動家なら、もっと仲間への敬意を” と怒った次第である。LGBTの人々は自尊心を何より大切にし、幸せで平和な社会生活を送るべく、平等な権利を求め力を合わせて闘っている。そしてやはりセンシティブである。同志ではあっても踏み越えてはならないライン、ルールがあることを忘れてはならないようだ。
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)