どうやら中性的なヘアスタイルは、流行の最先端であるらしい。エマ・ワトソンのボーイッシュな髪型と、ジャスティン・ビーバーの「オカマ風」とも揶揄される髪型が、2011年において最も影響力の与えたヘアスタイルに選ばれている。
先日『ウォール・ストリート・ジャーナル』紙が明らかにしたところによると、今年の流行ヘアスタイルに最も影響を与えたセレブは、エマ・ワトソンとジャスティン・ビーバーの2人であったことが分かった。
エマの髪型は、「ピクシー・カット」と呼ばれるもので、側頭部と後頭部の髪を男性のように短くするスタイル。2010年の夏には、突然それまでのロングヘアをバッサリ切りイメージチェンジしたことから大きな話題を呼んだ。
1920年代より始まったとされる同ヘアスタイルは、男女平等化の時代の流れと共に1960年代に人気を見せた経緯を持つ。90年代以降はその人気も低迷していたが、エマの影響を受け、女性たちの間で人気を得たことから大幅にリクエストが殺到したという。
一方で、ジャスティンのヘアスタイルも、今や北アメリカの男性の間では人気となっている。彼らのヘアスタイルへの注目度は検索エンジンでの結果でも反映されており、エマとジャスティンのヘアスタイルに関する検索回数は、急激な上昇を見せている。
今年の初めには、髪型を変えたことからフィギュアの制作メーカーを涙目にしたジャスティンのヘアスタイルだが、切った毛髪をオークションに掛けたことでも話題を呼んだ。こうしたニュースもジャスティンの髪型への注目を高めることにもつながったようだ。
『ウォール・ストリート・ジャーナル』紙によれば、これまでは男性の間ではジャスティン風のヘアスタイルにはやや奇妙と受け止められていたが、こうした従来の感覚にも変化を与えることになりそうだ。
また同紙では、今年におけるファッションとして、以前はセンスのないものとして見られていた「スリーピース・スーツ」が、若者の間でクールなファッションとして捉えられるようになってきた点などをピックアップしている。
(TechinsightJapan編集部 クローン中山)