スペイン屈指のリゾート地カナリア諸島のホテルで23日に、プロパンガスの漏洩が原因となった大火災が発生した。この火災で重傷を負った6人のうち5人は生命に影響が及ぶほど深刻な状態となっており、現在集中治療が施されている。

この火事は、カナリア諸島の中心地グラン・カナリア島にあるホテルで、プロパンガスをガス運搬車からホテルのガスタンクに移し替えている途中に発生した。

この漏れたガスがあっという間にホテル中に広がったことであちこちで爆発が発生、それに伴い炎が更に爆発を引き起こすという悪循環が生じたことで規模は大きなものとなり、併設のスパの屋根を陥没させるなどの被害を引き起こした。そのため、ホテルに宿泊していた数千人の宿泊客は避難を余儀なくされることとなった。

その後消防隊が鎮火にあたったが、この火災では宿泊客、従業員合わせて6人が重傷を負っている。中でもホテルの従業員4人とノルウェー出身の宿泊客1人が負った火傷は生命に影響が出るほど深刻なものとなっており、また避難の際にひどいパニック状態に陥った宿泊客も数名いた。現在彼らに対する治療が続けられている。
（TechinsightJapan編集部　椎名智深）