エンタがビタミン

writer : miyabi

【エンタがビタミン♪】「もっと練習してたら、オヤジを超えられたのに。」と落合博満氏。やっぱり長嶋一茂は練習が嫌いだった。

本当に面白い対談であり学べる点が沢山あったのが、前中日ドラゴンズ監督・落合博満氏とスポーツキャスター・長嶋一茂の対談。「試合中の無表情」と「キャンプでの猛練習」の本当の理由を語った。

長嶋一茂に対し「お前がもうちょっと(練習)やっておけばなぁ。」と嫌味ではなく、本心からそう言う落合博満氏。「絶対にオヤジ(長嶋茂雄氏)を超えたのに。本当に練習しないんだもん。」一茂はヤクルト時代に自主トレを一緒にとお願いしたほど尊敬している落合氏の言葉には、全く頭が上がらず苦笑するばかりである。だが一茂がプロ野球選手になったことは褒めたい―という落合氏。「自分が息子を持って、初めてわかった。普通は嫌がるから。」

11月29日放送の『報道ステーション』(テレビ朝日系)の“スポーツ特集”では、落合氏の監督時代を振り返った。ゲーム中はどんなに選手が良いプレーをしても、大負けしていても全く“無表情”。この理由について落合氏は「選手が監督の顔色を見てプレーして欲しくないから。」と話す。監督が怒っている姿を見せたら、選手は体が動かなくなる。試合中はベンチの裏でブツブツ文句を言っていても、決して選手の前では感情を表に出さないのだ。「戦うのはオレじゃなく選手。だったら気持ちよく、ノビノビさせなきゃ。」

またシーズン前のキャンプでの猛練習も落合流だ。キャンプ中のケガを心配する球団が多い中、この猛練習の狙いは何だったのか。「ケガをすることで覚えることもある。ゲガしたって構わない。」もっと練習したい―と願う選手に、コーチが「ケガするから。」と止める必要はない。そこから上手くなる可能性もあるし、ケガをしたら自己管理の仕方も学ぶ。大切なのは努力する選手に、最後までコーチは付き合うこと。誰かが見ているからこそ、努力する喜びで選手も伸びるのだと語る。

この対談で思うところが多かった視聴者も少なくないだろう。会社で部下を持つ管理職にも子育て中の母親にも、色々な立場の人の参考になる内容であった。特に落合氏が相手だったからだろうか。「僕自身は親父に認めてもらいたかった。」一茂が本音を明かしていたのが、印象的であった。
(TechinsightJapan編集部 みやび)