11月21日、都内で映画「マイウェイ 12,000キロの真実」特別映像試写会が行われ、主演のオダギリジョーとカン・ジェギュ監督が登場し、制作秘話を語った。撮影現場でオダギリに「教祖」というニックネームがつけられたと明かしたカン・ジェギュ監督。そのワケは?
昨年10月から今年6月まで行われたという撮影だが、「クランクインしても行きたくなかった」と本音をもらしたオダギリ。それほどに過酷な現場だったようだ。
それでもオダギリが同作品に出演を決めたのは、台本を読んで興味をひかれたことや、自分の年齢を考えても今後このような大規模な作品にはなかなか出演できないだろうこと、そして決め手は監督の人柄だったという。カン監督が温かく情熱的に誘ってくれたそうだ。
そのカン監督はオダギリを選んだ理由を、まず「ルックスがイケメン」と評してから、「会ってすぐに虜になった俳優は初めて。韓国でもたくさんのファンがいて、演技も上手いし、ご一緒したいと思っていた」と絶賛した。
だが、オダギリの虜になったのは監督だけではなかったそうで、ついたニックネームが「教祖」。それはオダギリの演技がモニターに映し出されると、人が群がってその演技に釘づけになったため、まるで教祖のようだったからだという。監督自身もオダギリの演技には何度も鳥肌が立ったそうだ。
また、編集の女性スタッフ3人がオダギリのマニアで、「オダギリの登場シーンをカットしようものなら猛反対にあう」と監督は苦笑した。
その後、ノルマンディー上陸作戦のクライマックスシーンが世界で初めて披露された。「プライベート・ライアン」や「レッドクリフ」のスタッフが終結しただけあって、ど迫力の戦闘シーンが大スクリーンに映し出され、場内はその映像に息を呑んだ。オダギリは「僕はこれをやらされたんですよ。大変さが分かってもらえたのでは。怪我をしなかったのは奇跡」と撮影の過酷さを振り返った。
「マイウェイ 12,000キロの真実」は、1944年の“ノルマンディー上陸作戦”時に、ドイツ軍内から発見された東洋人兵の実話が基になっている。日本のオダギリジョー、韓国のチャン・ドンゴン、中国のファン・ビンビンという、アジアを代表する俳優陣でも話題だ。2012年1月14日(土)より全国公開予定。
(TechinsightJapan編集部 関原りあん)