レディー・ガガ(25)が、まだ無名に近い頃に住んでいたニューヨークのアパートの一室が入居者を募集している。
このアパートは、ニューヨーク、マンハッタンはロウアー・イーストサイドに建つローライズビルの3階の物件。不動産ブローカーの『CitiHabitats』が、「レディー・ガガが以前住んでいた部屋。ホンモノです!」と謳って入居者を現在募集中だ。気になる家賃はひと月1850ドル(約14万円)となっている。
間取りはワンベッドルームで「フレンチドア、バスルームの壁は大理石製、広々としたフロアプラン」、また「地下鉄の駅から至近距離、NYのホットなナイトライフからもすぐ近くのロケーションの良さ」などをウリにしている。ブローカーのサイトに掲載された写真を見ると、木目のフローリングに、クリーム色やイエローにペイントされた壁が、陽当たりの良い窓から入る光を反射して、なかなか住み心地の良さそうな部屋だ。ちなみにペット可である。
ガガは05年にこの部屋に入居し、以後3年間住んでいたという。NYでも裕福なアッパーウェストサイド出身の彼女は、ワーキングクラスが住むロウアー・イーストサイドに移ることで、シンガーとしてのインスピレーションに刺激を受けたいと思ったよう。しかし『MTV』のインタビューに彼女が語ったところでは、「引っ越した当時は満足にお金がなくて、家賃も払えないほどだった。」そうだ。当時の家賃は月に1100ドル(約8万4000円)だった。
当時はまだ「ステファニー・ジャーマノッタ」という本名でバンドを始めた頃で、シンガーとしてのキャリアは駆け出しであったガガ。金策のために、ビキニのような衣装を着てダンサーの仕事や、ウエイトレスの仕事まで引き受けていたという。それでもまだ家賃が払えず、彼女の父が生活が軌道に乗るまではと、最初の3か月間は家賃を半額負担してくれたそうだ。「父は“1年間あげるから、何かを成し遂げなさい。そうでなければ、学校に戻ってもらうよ”と言っていたわ。」とのこと。
ガガは「一人暮らしをして、音楽と向き合いたかった。詩を読んで、全てのことにオーバーなくらいにドラマチックに暮らしてみたかったの。」と当時を振り返る。08年、この部屋から西海岸のロサンゼルスに引っ越したガガは、デビューアルバム『ザ・フェイム』をリリースし、以後スーパースターへの階段を駆け昇って行ったことはご存知の通りである。
ニューヨークでガガが成功を手に入れるまで住んでいたこの部屋。熱烈なガガファンのアナタや、彼女の成功にあやかりたいミュージシャン志望のアナタにおススメである。月約14万円の家賃が払えれば、ひとつ入居してみてはいかが?
(TechinsightJapan編集部 ブローン菜美)