“Skyscraper” が大好評のデミ・ロヴァートが、このほどトーク番組の『The Ellen DeGeneres Show』に出演し、今の自分があるのはリハビリ生活のお陰と告白したことを先にお伝えした。こうなると、気になるのは “そもそも何がデミをそこまで追い詰めたか” である。
長く摂食障害に苦しみ、重ねてバックダンサー暴行事件をきっかけに双極性障害の指摘を受け、昨年11月から突然のリハビリおよび謹慎生活に入ってしまったデミ。
だがそのトーク番組では、「リハビリ生活こそが自分を生まれ変わらせてくれた。それがなければ今頃は死んでいたかもしれない」とし、今後は同じ悩みを抱えている若い女の子にアドバイスをする側になりたいと語った。
摂食障害については、ヒョロヒョロした女の子ばかりが揃うハリウッドの世界で、やや小柄でポッチャリしているデミが、それなりの悩みを抱えていたことは想像に難くない。そしてバックダンサーへの暴行など、彼女が精神面での安定を欠いて妙にイライラしていたことについては、やはり何か大きなストレスの存在を考えざるを得ない。そのあたりをデミはこう話している。
「仕事の面ではすべてが順調だったのよ。ツアーの最中だったし、映画だって公開になる所だったのに、プライベート・ライフが突然上手く行かなくなり、猛スピードで私は幸せの絶頂から不幸のどん底に転落して行き、人生が一気に変わってしまったわ。」
その頃のデミに起きた、ある恋愛の不幸な結末をどうしても思い起こさずにはいられない。ディズニーの同僚としてツアーも一緒、映画も共演という「ジョナス・ブラザーズ」の次男ジョーとの交際は、彼が『トワイライト』シリーズの美人女優アシュリー・グリーンに心移りして破局を迎えていたではないか。
ところがデミは、今年8月に『ELLE』誌との間で行われたインタビューで、きっぱりと「(自分の荒廃を)男性のせいにはしたくない」と語っている。では彼女の私生活は、何をきっかけに急な転落と挫折感でいっぱいになってしまったというのであろう。
相変わらず「他にももっと色々なことがあったのよ」と語るデミ。やはり真相を明らかにしたがらない。だがまだほんの19歳、将来性溢れるタレントである。全てを言葉にして私たちに語る必要もないし、話せばラクになるであろう苦悩を隠し通すことも人生の修業である。やがてそれが色あせ、溶けてなくなる日も来ればそれで良いのだから…。
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)