エンタがビタミン

writer : maki

【エンタがビタミン♪】「徳井さんっていますか? 」、「狩野さんはひょうひょうと生きてる」。芸人が真似出来ない領域に入った? アイドルの天然コメント。

アイドルグループSMAPの草なぎ剛がテレビ番組「がんばった大賞」で司会を務めたが、天然発言を連発してしまった。芸人も顔負けの彼のキャラクターは今では定着した感もあるが、今回は彼に負けないほどの天然コメントを聞かせてくれたのがAKB48大島優子だったのだ。

芸人は先日行われた『キングオブコント』のようなお笑いコンテストでは本業のコントや漫才を披露するが、最近ではバラエティ番組で活躍する姿を目にする方が多い。そこではトークやクイズ、ゲームなどで笑いを取ることになる。

9月24日に放送された「第16回がんばった大賞」(フジテレビ)では、司会を務めたSMAPの草なぎ剛が質問や感想で天然発言して会場を笑わせてくれた。今回はオードリー、千原ジュニア、平成ノブシコブシ、又吉直樹(ピース)ら芸人がひな壇ゲストとして出演しており、秋の新ドラマに出演する北川景子、榮倉奈々、大島優子らも最前列に座っていた。

バラエティでひな壇に芸人を揃えるのはやはり面白いコメントやリアクションを求めてなのだが、同番組では芸人たちが司会の草なぎ剛にどうしても笑いを取られてしまう。この日もいくつかそうした場面があったのだ。

中でも彼らしいのが、ゲストのあき竹城が「最近人の名前が覚えられなくて困るのよ」と言った時だった。草なぎが話を膨らませるどころか「僕もなんですよ! 何かいい方法ないですかね?」と逆に尋ねてしまった。あき竹城が「私が教えてもらいたいわよ」と答えて話が終わってしまったのだ。誰もが『あれ?』と草なぎのペースに呆れたのである。

ところが草なぎは榮倉奈々に『いいくらさん!』と呼びかけてしまい、彼女から「えいくらです!」と訂正されるはめに。『名前を覚えられない』という話題の流れで、いきなり人気女優の名前を間違うのが草なぎ剛なのだ。彼はそれでも普段の調子で「えいくらさん、最近、なにか印象に残ったことはありませんか?」と話を続けると、榮倉奈々は苦笑しながら「今日が一番印象に残りました」と答えて爆笑をとっていた。2人が見せた会話の流れは芸人には真似出来ないまるで『天然コント』のようだった。

AKB48の大島優子も草なぎに負けないほどの強力な天然コメントを聞かせてくれた。スタジオでは芸人の狩野英孝がアフリカの大草原でシマウマの着ぐるみでシマウマの群れに接近するチャレンジをした時のビデオ映像が流れた。彼はシマウマに接近できず、日も暮れ始めたのであきらめてぐったりと寝転んでいたところ、ハイエナの群れが襲ってきたのだ。着ぐるみの上から噛み付かれて狩野は「痛い! 痛い!」と命からがら逃げたのである。「ハイエナは本当に怖いですからね」と狩野英孝の命がけのロケを心配する声が出る中、感想を求められた大島優子がコメントしたのだ。

大島は「狩野英孝さんって凄いと思います。あんなに奇跡のタイミングでハイエナがくるのが凄い!」と、危険だとか可哀想だとかの前に『(芸人として)オイシイ』と言わんばかりだった。周囲も「え! ハイエナに襲われたんだよ!」と彼女の意外なコメントに驚く。そんな声は気にせず、大島は「でも狩野さんって、それでも今も『ひょうひょうと生きている』から凄いです」と続けて、さらに周囲を呆れさせたのである。しかし、彼女が目を輝かせて自信満々にコメントするために、なぜか聞く者も最後は妙に納得していた。

番組終盤にまたも草なぎ剛が最高の天然発言を聞かせてくれた。芸人たちが座るひな壇に向かい、彼は「この中に徳井さんって、いらっしゃいますか!?」と尋ねたのだ。予想外の出欠の問いかけに一同ずっこけてしまった。平成ノブシコブシの徳井健太はたしかに相方の吉村崇に比べて影は薄いが、それでも最近は前に出ることも増えている。「僕ですけど」と徳井は申し訳なさそうに答えたが『俺ってそんなに知られてない?』と言いたげな表情だった。草なぎは平然と進行して、最後は話も盛り上がり徳井も目立つことができたのである。

どうやら草なぎが台本に徳井の名があるが、まだ出番がないことに気づいて名指しで振ったとも思われる。草なぎ剛もこれまでに、数々の番組で司会進行をしてきた。今では天然発言で笑わせてくれるだけでなく、番組の流れもしっかり考える力がついているようだ。
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)