お笑いコンビ、麒麟の川島明が意外な特技を発揮して話題となっている。彼は聴いた楽曲のストーリーをパラパラ漫画で表現するのだが、それは芸術的とも言える内容なのだ。すでにアーティストのPVにも使われており、その質の高さが認められている。
麒麟が漫才で登場すると「キリンですっ」とマイクに口を近づけて低音の渋い声で挨拶するネタを出す方が川島明だ。相方の田村裕が自伝小説『ホームレス中学生』で一世を風靡したが、その一方で川島は交際していたタレントの眞鍋かをりとの破局など明るい話題が少なかった。そんな彼が昨年テレビ番組「ショーバト!」で見せたパラパラ漫画がジワジワと話題になっているのだ。
パラパラ漫画とはノートなどの端っこ数ページに絵を描いて、まとめてめくるとアニメのように動いて見えるものだが、川島のそれは楽曲の内容に合わせて描いた数分に及ぶ大作なのだ。例えば『SAKURA』(いきものがかり)や『天体観測』(BUMP OF CHICKEN)を曲に合わせてPVのように描くのである。
9月29日に放送された「ショーバト!2時間SP」では彼が描いたパラパラ漫画をバックに『茜色の約束』(いきものがかり)を少年少女の阿部磨有香(まゆか)が歌った。完成作品を見た阿部も「めっちゃいいやん!」と感動して何度も叫ぶほどの作品だったのである。ロンブー淳は「歌の世界観をきちんと汲み取ってあいつ(川島)がパラパラ漫画を描いているからね」と分析していた。また、この日審査員を務めた具志堅用高も「全てにパーフェクトだったね」と漫画と歌の一体感を評価したほどだ。
川島のパラパラ漫画は昨年10月に発売されたYO-KINGのアルバム『楽しい人は世界を救う』の中の「世界の元 -Album Version-」のPVにも使われており、すでにアーティストも注目している。今回オンエアされたことでさらに話題が広がることは間違いない。川島も意外な特技で出番が増えそうである。
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)