エンタがビタミン

writer : maki

【エンタがビタミン♪】「そういう男がカッコいいと思う」。市原隼人が『男気』をマジトーク。バラエティ番組のスタジオに40秒の沈黙が。

俳優の市原隼人がバラエティ番組「スター★ドラフト会議」の中でスター候補生からの質問に答えた。その心のこもった返答に感動して、スタジオ全員が咳払いひとつせずに聞き入ったのだ。

市原隼人(24)は主演映画「DOG×POLICE 純白の絆」の宣伝もあり最近はバラエティ番組の出演に忙しい。9月27日に放送された「スター★ドラフト会議SP」にもゲスト出演したが、彼の大ファンだというマツコ・デラックスが常に寄りそっていたのだ。その為、市原隼人も調子がくるってしまいほとんど伏し目がちで言葉も少なかった。

この日、スター候補生のひとりに上智大学2年生の城崎健さんが登場した。彼はモデル事務所に年間50回以上スカウトされるというイケメンで、読者モデルもしている。その彼が憧れるのが市原隼人だと明かしたのだ。彼は「市原さんの映画やドラマの『男気』ある役を観ると男でも凄いと思う」と市原隼人にどうやったらその『男気』が出せるのかと尋ねた。

よくあるパターンではここで市原がひと言答えて終わりだろう。しかし、それまで寡黙だった市原隼人が熱く語り出したのだ。彼が話し出した瞬間スタジオの空気が締まった。共演者も観覧者もスタッフも全員がその空気を一瞬で読んだのが伝わったのである。彼が話し終わるまで約40秒間、咳払いも聞こえないほどスタジオ中が集中して静まり返った。

市原隼人が語った、決して饒舌ではないが彼の熱い心が伝わる言葉を、できるだけそのまま紹介したい。(BGMには彼の代表作のひとつ『ROOKIES』の主題歌、GReeeeNの『キセキ』が流れていた)

「今の日本には大儀なんて無いから。何かをやらなきゃいけないなんてこと無いから。理由も無く生きている人が多いのかな。仕事してても何の為にって? 飯食うのも、もちろん大事なんだけども、何の為にやって、何の為に始めたか、忘れがちな人が凄い多いんだけども、絶対俺はその理由をもっている。」

「根本には、役者としてお客様が楽しんでいただけるのが一番(という理由)。嫉妬心なんかいらないから。敬意と謙遜心があれば絶対(それができる)。俺も全然できないですけれど、もし参考になれば。(俺は)そういう男がカッコいいと思います。」

彼は少し目線を落としながらひと言ひと言をしっかりと語った。そして、語り終えて彼が目線をあげた時「キャー!」という感動に満ちた歓声が観覧席から沸き上がった。共演者も彼の言葉に拍手を贈り、手を合わせて感謝する者もいたのだ。

候補生の城崎健さんは、この日3社から手が挙がり役者としても期待したいと言われた。「彼も将来的に市原さんと仕事することもあるかも?」と司会から振られた市原隼人は「一緒に飲み行って、飯食って…」と答えたが、やはり男気が漂っていたのである。
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)