“鬼嫁”という言葉が世に知られるようになったのは、タレントの野々村真の妻で元アイドル歌手の野々村俊恵(旧姓:坂上)がはしりではないだろうか。それなのに、“おしどり夫婦”としても有名な二人。これまで同棲期間を含めると約27年間、一緒に人生を歩んできたという。様々な紆余曲折をこの夫婦が乗り越えて現在に至るのも、ひとえにこの“鬼嫁”の存在によるところが大きいようだ。
野々村真・俊恵夫妻は共に1964年生まれの現在47歳。同棲を始めた20歳ぐらいの頃、真は『笑っていいとも!』(フジテレビ系)の初代いいとも青年隊で人気者となり、俊恵も人気番組のアシスタントを務めるなどアイドルとして世間に顔が知れ渡っていた。当時から気の強さでは有名だったという俊恵。“アイドルは恋をしてはいけない。”と現在よりはるかに、恋愛に関しては所属事務所から厳しく管理されていた時代であった。
だが俊恵はそんな決まり事など無視して、真が出演する「いいとも青年隊」のコンサートに堂々と出かけていた。当時の真にもファンからなる熱心な“親衛隊”が存在し、なんとなく彼と噂になっていた俊恵は開演前のコンサート会場で発見されてしまったのである。すると物凄い大きな声で、「(俊恵)帰れっ!」コールが沸き起こったという。ステージの袖でスタンバイしていた真の耳にも「帰れコール」は聞こえてきて、ただオロオロするばかりであった。しかし俊恵本人は「コンサートを観に来て、何が悪いのよ。」と、ドッシリと椅子に腰掛けていたそうで、後方から聞こえる罵声など全く気にしていなかったのだ。この気の強さには驚くが、もうひとつ「心底、野々村真に惚れていた。」というのも伝わる。
今でも真は気弱で情けないイメージが大きいのか道を歩いていると、小学生ぐらいの男の子が馬鹿にしてイタズラをされることが多いという。そんな時は「こらっ、ガキ!」と言って俊恵が彼を守るらしい。
「妻は料理も家の片付けも、得意ではない。」と語る、夫の真。そして子供には驚くほど過保護なのに、相変わらず夫には厳しい妻の俊恵。他人から見ると、「(真が)よく我慢しているよな。」とも思える夫婦である。だが真は「家庭のボスは妻。」と語り、家庭を安心して任せ妻を頼りにしている。それは同棲を始めた頃お金が無くて湯豆腐ばかり食べていたが、ずっと自分を支え続けてきてくれた妻を、真は信頼し愛しているのだと思う。
余談だがこの9月14日放送の『はなまるマーケット』(TBS系)に夫婦で出演した“はなまるカフェ”のコーナーで、野々村夫妻の小4である長女の写真が公開された。ドラム演奏が得意だという彼女は、目がとっても大きい美少女。華やかさがある容姿が、将来どうなるかも楽しみである。
(TechinsightJapan編集部 みやび)