アイドルグループAKB48のメンバー4人がテレビ番組でお買い物する企画に挑戦した。番組では高橋みなみが初っ端から全財産の金額を明かして周囲を驚かせた。
バラエティ番組「はねるのトびら」(フジ系)の人気コーナー『ほぼ100円ショップ』は、レギュラーの芸人達とゲストが100円商品と高額商品を見極めてレジで買い物するというゲームだ。高額商品を選ぶと自腹で購入するために思わず本音がでるところが見ものなのだ。
8月31日の放送ではこの100円ショップにAKB48から高橋みなみ、柏木由紀、渡辺麻友、北原里英の4人が挑戦した。早速、レギュラー陣が「全財産はいくらなの?」と高橋みなみに尋ねると彼女は躊躇せずに「4~5万です」と答えた。しかし、彼らは「そんなはずはない!」と信用しなかったのである。今をときめくAKB48の中でもリーダー的存在の高橋みなみにしては少ないと感じたのだろう。しかし彼女は「意外ともらってないんですよ! 私達!」と収入は決して多くないと主張したのだ。
買い物をしていくうちに彼女達のお財布の中身が見えてきた。柏木由紀は茶色のカチューシャを「これって、100円ショップでみかけますよ」と選んだが、これが本物のべっ甲製でなんと8万円だったのだ。柏木はあまりの高額さに驚き「4万円しかもってないです」とお財布から1万円4枚を見せて不安そうにしていた。結局、彼女は他のメンバーから4万円を借りて払ったのだ。
リボンマニアの高橋みなみはふさふさした毛皮のようなリボンを思い切って選択したが、これがミンクの毛でできたもので4万円だったのだ。柏木に貸して、すでに金額が不足していた彼女も他のメンバーから借りていた。
17歳の渡辺麻友は所持金2万5千円ということでハラハラしていたが、彼女が選んだ「年配向けのようなデザインのシュシュ」はお笑いコンビ、北陽の伊藤さおりの手作りだったので0円だった。また、「古本屋にありそうな『ゲーテ』という本」も予想通り古本屋で100円で売られていたものだったのだ。
北原里英は「高校時代に吹奏楽部でパーカッションをやっていたので」とPearlのドラムスティックに目をつけた。周囲からは「X JAPANのYOSHIKIとかが使ったやつだと相当高いよ」と脅されたが、これは中村蒼が映画「BECK」でドラムの練習をする際に使っていたものだったのだ。彼はドラマ「イケメンパラダイス2」の宣伝になればと無料提供してくれたのである。
最後に高橋みなみに再び順番が来て、メンバーと悩んだ末に選んだのが大粒のぶどう1房だった。「はずれても最後はみんなでぶどうを食べて終われる」という柏木由紀のひと言で選んだこのぶどうを食べてみると、4人とも「本当においしいっ!」と目を丸くした。おいしいはずでこのぶどうは『ルビーロマン』という高級品種であり、お値段は5万2500円だったのだ。この段階でメンバーが出し合っても金額が足りないということとなり、それまで開かなかった北原里英のお財布の中身も3~4万円と推測される。
最終的には、調子に乗ってぶどうを食べた、相手チームの陣内智則が全額をAKBに貸すことになった。彼は「後でメチャクチャ催促しにくいやん」と言っていたが、果たして戻ってきただろうか。
今回、出演していたAKB48のメンバーのお財布の中身は2万5千円~5万円だったが、お買い物企画ということでいつもより多めに入れていたと思われる。それよりも彼女達が品物を吟味する際に実に的を射ていることに感心した。特に17歳の渡辺麻友が2回も低額商品を当てた選択力は評価できる。
いずれにしても、国民的アイドルの堅実な金銭感覚とモノを見分ける選択眼に驚きを禁じ得ないこの日の放送であった。
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)