河北省唐山市で、警察が交通検問を行っていたところ、車内がぎゅうぎゅう詰めになっている幼稚園バスが発見された。車のドアを開けてみると8人乗りの車の中には、なんと66人が乗っていたという。一体どうやったらそれだけの数が乗せられたのだろうか。

警察によれば、過積載の疑いがある車両を発見したので検問をすることにしたが、ドアを開けてみると、それは目を疑うような光景だった。ボックス型の車内は後部座席がすでに取り除かれており、代わりに4本の細長い木のベンチを取り付け、たくさんの園児が座れるよう改装されていたのだ。

警察官に手を取られながら、ひとり、またひとりと車を降りた園児たち。数えてみると、運転手と先生を合わせて66人が乗っていた。あまりにひどい過積載である。

この運転手には道路交通安全法違反で罰金が科せられたという。幼稚園側が改装したのに、運転手にだけ罰が与えられるのは酷だが、運転手は子どもたちの安全を第一に考えるべき立場なのだからやむを得まい。園児たちは12台のパトカーで、それぞれの家へ送り届けられた。
（TechinsightJapan編集部 片倉愛）