イタすぎるセレブ達

writer : techinsight

【イタすぎるセレブ達】「子供に悪影響」とうとうボイコット団体まで登場。それでも負けない! 性転換者のチャズ・ボノ。

女性から男性へ性転換を遂げたシェールの元娘、チャズ・ボノ(42=写真右)が参加することになり、波紋を呼んでいる米人気ダンスコンテスト番組『Dancing with the Stars(DWTS)』。「子供も見る番組に、性転換者が出ることはいかがなものか」との論争が巻き起こり、番組のボイコットを呼びかける市民団体まで現れたが、批判も何のその、チャズはパートナーを組むことになったボールルームダンサーのレイシー・シュウィマー(23=写真左)との息もピッタリで、リハーサル中に減量にも成功したようだ。

19日からスタートする「シーズン13」のコンテスタント(挑戦者)発表以来、チャズに大きな注目が集まっている『DWTS』。チャズは、プロのダンサーで番組の常連コンテスタントである金髪美女のレイシーと組むことになり、リハーサルを開始して1週間超が経過したが、徐々に練習の成果が出始めているようだ。

何しろチャズが踊るにあたっての最大の障害は、過去の処方箋薬への依存症や性転換するプロセスでのホルモン注射などの副作用で、徐々に増えてしまった体重の問題。芸能番組『Access Hollywood』のインタビューでは「42歳でここまでオーバーウエイトだと、跳ね回るのはキツいんだよね。足は痛いしお尻もね。」と最初は悲鳴を上げていたチャズだが、リハーサルで真剣に踊っただけで、6日までに約3.6kgの減量に成功したそう。これには彼がリハーサル中、プロデューサーに「ジャンクフードを持ち込まず、ヘルシーフードだけを差し入れて」とリクエストしたことも功を奏しているようだ。

チャズにダンスを教える立場でもあるレイシーは「最初、彼はバカバカしく見えるような動きなんかは、決してやろうとしなかった。でも今は完全に乗り気よ。」と語る。彼女とチャズは、パートナーを組むことが決まってから、すぐに意気投合。レイシーはラジオ番組に出演した際、チャズを「完全な男性」だと語り、番組出演を巡る批判については「全ての人に、“批判をやめて、彼を人間として受け入れなさいよ!”と言いたいわ。彼はとても勇気があって、共に番組に出られるのは素晴らしいこと。」と語っている。

しかし、性転換者であるチャズ出演の是非を巡る論争は、エスカレートするばかり。一般視聴者からの批判に加えて、番組のボイコットを呼びかける市民団体まで現れた。キリスト教の大手保守系市民団体が運営し、全米の両親達に向けて子供に悪影響を与えるメディアのボイコットを呼びかけるオンライン組織『OneMillionMoms.com』では、「チャズの出演で『DWTS』がコントロール不能状態に! 全く受け入れられず番組を見るべきではない。」とし、放送局ABCに抗議のEメールを送るよう、人々に呼びかけている。

これについてチャズは6日、ABCのニュース番組『Good Morning America』に生出演し「こうした論争には注意を払っていない。」とキッパリ。コンテスタント発表の記者会見で「アメリカは、これ(自分が出演すること)を絶対に見るべき。」とコメントしたチャズに対し、アンカーのジョージ・ステファノプロスが「アメリカは何を見るべきなの?」と切り込むと、「自分はただの普通の男性だ、ということを見て。子供は番組を見るなとか、そういうことを言う人々はクレージー。」とバッサリ。また、「子供達の中には、自らの性別について違和感を持っている子もいる。そうした子らに、自分が出演することでポジティブな影響を与えられると思う。」「それに、自分はただダンスをしてみせるだけだ。」とも。

チャズの母親のシェールが、つい最近ツイッターで「息子」の『DWTS』出演について全面的に支援することをつぶやいたばかりだが、チャズはダンスする時の選曲について、父の故ソニー・ボノと母シェールが組んだ往年の名デュオ「ソニー&シェール」の曲だけはカンベンして、と番組側に懇願しているそう。しかしもちろん制作陣は、チャズを説き伏せ名曲「アイ・ガット・ユー・ベイブ」などで是非踊ってもらいたい、と企画している様子。レイシーは「噂ではシェールが番組を生で鑑賞したいと言い出しているみたい。実現するといいわ。」と『People』誌に話している。

そんな中でABCでは5日、番組でペアを組む全12組の公式ポートレートをリリース。チャズとレイシーの写真は、白いシャツに黒いズボン、ベストにタイで男らしくキメたチャズの肩に、ビスチェに黒いレースチュチュのミニスカート姿のセクシーなレイシーがもたれかかるというもの。満面に笑みをたたえるチャズの右手はレイシーのお尻を「むぎゅ」とつかんでいるようにも見える。良きパートナーにも恵まれてチャズの「男性」としての初ダンスが間もなく披露されるが、さてこのペア、厳しいコンテストを生き残れるだろうか?
(TechinsightJapan編集部 ブローン菜美)