音楽プロデューサーのマーク・ロンソンおよび代理人が話していた、エイミー・ワインハウスは3rdアルバムのために幾つもの曲を遺していたという事実。ところがその貴重な音源が自宅から盗まれてしまったことを、英大衆紙「Sun」が伝えている。

北ロンドンはカムデンにある、故エイミー・ワインハウス（享年27）の自宅。それを守る父ミッチ・ワインハウスさん（60）は今、「なんと心無いことを」と怒りと恐怖で震えている。エイミーの婚約者であったレグ・トラヴィスさんを伴ってファミリーは小旅行に出ていたが、その間に空き巣被害に遭ってしまったのだ。

これまで分かっているだけでも、盗まれてしまったものはリリース予定であったいくつかの新曲の音源、歌詞を書きとめていたノート2冊、手紙、ギターだそうだ。

メディアがチームとなって連日のように押し寄せるため、今ではすっかり有名になってしまったワインハウス家。今でも日に数十人ものファンが訪れて花を手向けるが、そこに悪意の人物がいたとして簡単に見抜けるものではない。

花を添えたいと訪れるファンの女の子に、エイミーの所有していた衣類を分け与えてしまう心優しいミッチさんである。彼はまた、その自宅を活動の拠点として、リハビリが必要な若者のための慈善財団「エイミー・ワインハウス基金」を設立する予定でもある。

そんなミッチさんは警察による捜査、逮捕、起訴と騒ぎが大きくなる前に “考え直して、ただ静かに返してくれればいい” と話し、いずれは捕まるであろう犯人に最後までチャンスを与えたいとしている。彼を苦しめるような行為は世間が、神が許すわけがない。このままであれば、犯人には必ずや厳罰が下されるはずである。
（TechinsightJapan編集部　Joy横手）