アイドルグループAKB48をプロデュースする秋元康がテレビ番組でメンバーの特徴を解説した。その際に彼なりのイメージを披露したのだが、メンバーには納得いかない者もいたようだ。
AKB48のメンバーは各自、自己紹介する際の決まり文句がある。最新のものかどうかは不明だが、例えば渡辺麻友の場合は「みんなの目線をいただきまゆゆ~!」というような感じである。先日テレビ番組「なるほど!ハイスクール」で市川美織が「フレッシュレモンになりたいの~!」を連発してゲストの徳光和夫を呆れさせていたが、相手に覚えてもらう上でも特徴ある自己紹介は大切だ。
テレビ番組「EXILE魂」では8月14日と21日の2回にわたりゲストにAKB48メンバーと秋元康を迎えた。その際に秋元康が各メンバーについて紹介したが、彼女達も秋元から自分について語られることは稀なのでドキドキしていたようだ。秋元康は大島優子の場合は彼女が子役時代から芸能活動していることを紹介すると「全てに優れています」と非の打ち所が無いと話した。逆に「できて当たり前なので、私からほめられることがないので可哀想」とも付け加えた。注意点としてはファンに対しても至れり尽くせりの大島に「サービスしすぎると“それが当たり前”になるのでそこがこれからの課題」とアドバイスした。「じゃあ、あめとムチを使い分けます」と大島も素直に聞いていた。
高橋みなみは「リーダーです。つまりAKBとは高橋みなみのことなんですよ」と秋元康から言われて「何かあるんですか!?」と高評価に驚いていた。板野友美に対してはAKBで唯一茶髪を許していることを話し「クラスに1人はイッちゃってるやつがいるじゃないですか」と例えたが、逆に「一番努力家でメールでの相談も一番多い」と評価した。渡辺麻友については「CGでできています」と言うと彼女こそ正統派のアイドルで「生活感が無いところ、声のカワイイところ」すべてアイドルの条件をクリアしていると話した。この日は前田敦子、柏木由紀、篠田麻里子、小嶋陽菜らが出演していなかったのでひな壇の最前列にはこの4人が座っており、秋元康はこのように高い評価を加えて紹介したのである。
ひな壇の2段目に移り秋元康は左端の河西智美から紹介を続けた。彼は河西に対して「何かエロいでしょ?」と表現すると「いい意味でエロい、不潔なエロさじゃなくて」とフォローしながら「女の子が男物のシャツだけ羽織って歩いている感じ」とイメージした。「エロで覚えてください」と秋元が最後にアピールすると「嫌だ、嫌だ、嫌だ!」と河西もそれだけはカンベンという様子だった。次の指原莉乃に対しても秋元の表現は複雑だった。「突き指の指に関が原の原と書いて指原」と説明すると「企画物です!」と言い切ったのである。「失礼、失礼、失礼!」と指原もこれには納得いかないようだった。さらに秋元は「AKBの中で『珍味担当』」と彼女のイメージを設定したが高橋みなみは「『珍味担当』。いいじゃん!」とそれに羨ましそうに反応していた。もっとも指原本人は「けっこう恥ずかしい感じですね」とやはり納得いかないようだったが。
さらに北原里英は「超ネガティブ」とされ「北原と話していると暗くなる」と散々だが、そのおかげで周りが楽になり元気付けられると評価された。北原もこれには複雑な表情だった。峯岸みなみに対しては「しゃべりは凄いですよ」とトークの上手さを絶賛した秋元だが、その後で「ダンスのキレも歌も、ルックスも満点ですよ」と補足して「思ってないでしょう」と峯岸から突っ込まれていた。ただ、秋元は「20年後、30年後も峯岸は活躍している」とも話しており、かなり彼女を評価しているようだ。
この日EXILEのネスミスから推しメンと明かされた宮澤佐江は、秋元の評価も「ボーイッシュな感じでスポーツが好きなんだよね」とさわやかにまとめられていた。ここまでは紹介が放送されたからまだ良かったが、この後は残念ながら時間切れで放送されなかったのだ。
秋元康としてもメンバーそれぞれにイメージ設定しておきたいようだが、河西智美の「エロ」と指原莉乃の「珍味担当」は本人がさすがに乗り気ではなかった。果たしてこれを参考に彼女達が『自己紹介』を考えてくれるかどうか、難しいところだろう。
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)