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今月10日、ジェットスキーにまたがって町をパレードし仏門に入るという一風変わった得度式が、タイの観光地パッタヤー近くのジョムティエンビーチにて行われた。
タイでは、仏教徒の男性は一生に一度は出家することが望ましいとされている。出家は社会的に極めて奨励される慣習のため、仏門に入る得度式では出家者は町や村をパレードし、人々から盛大に祝福されるケースが多い。たとえば多くの遺跡を残すことで有名なスコータイ県では、象に乗ってパレードする得度式もみられる。
そんななか今月10日にパッタヤー市内近くのジョムティエンビーチにて行われた行列は一風変わっていた。というのも、出家したナークラーイさん(20歳)が体重180kgという巨漢の風貌であったこととともに、彼がジェットスキーの上にまたがって町をパレードしたからだ。
ナークラーイさんは、彼の親戚で体重170㎏の同じく巨漢の男性に傘をさしてもらいつつ、町をパレード。ジェットスキーは花と布で美しく装飾され、当日はタイ人だけでなく多くの異国人観光客から注目を集めたのであった。(パレードの写真はコチラ)
ところで、ナークラーイさんはなぜジェットスキーにまたがってパレードしたのか。それは、ナークラーイさんの両親がビーチ近くで営むジェットスキーのレンタル業にちなんでいる。ジェットスキーをパレードさせることによって、船舶を守る精霊に日ごろの感謝の意をささげたのだ。パレードは息子の出家の祝福と、船舶の精霊への祈りの両面性をもっていたのである。
(TechinsightJapan編集部 若曽根了太)