5日午前9時36分、北京地下鉄4号線の動物園駅で上りエスカレーターが突然逆行する事故が起き、バランスを崩した乗客が相次いで倒れ、1人が死亡、30人がケガをした。

死亡が確認されたのは13歳の少年で、この日は父親と姉と3人で動物園に行くところだったそうだ。エスカレーターの一番下にいた3人は倒れてきた人たちの下敷きになり、父親は脊髄損傷の重症、姉も頭部を負傷し病院で治療を受けている。

事故にあった人の話では、「カッ」という音が聞こえて約2秒後、エスカレーターが突然下りだし、乗っていた人はみなバランスを崩して転落してしまったという。

エスカレーター運行の責任者は、品質か管理に問題があったとみているが、具体的な原因については北京当局が現在調査中である。

地下鉄4号線では安河橋北駅で前日にケーブル脱落による停電事故が発生したばかりだ。都市部を貫通する4号線は2009年に開業したばかりだが、相次ぐ事故に市民の不信感が高まっている。
（TechinsightJapan編集部 片倉愛）