女優の岸本加世子(50)がテレビ番組で以前にビートたけしからアドバイスされた言葉を明かした。彼女はそれで女優としてのあり方を考えなおしたというのだ。
岸本加世子は1976年にスカウトされ当初はアイドルタレントとして人気を得た。ドラマ、映画、CMと活躍する彼女は歯に衣着せぬ物言いが当時としては過激なイメージで魅力でもあった。やがてその演技力が評価されて1980年に舞台「雪まろげ」でゴールデン・アロー賞演劇部門新人賞を取り、その後は映画で日本アカデミー賞新人賞など数々の賞を手にしているのだ。
先日6月8日に放送された「ライオンのごきげんよう」に出演した彼女は、そんな若い頃に「映画の賞をもらうことで悩み」ビートたけしに相談していたことを明かした。
岸本加世子とビートたけしは、1982年に放送されたたけし主演のドラマ「刑事ヨロシク」で共演している。この頃すでにたけしとは懇意だったようだ。岸本加世子は「こういう賞をもらっていいと思いますか?」とたけしに聞きに行ったという。「小生意気に」と当時の自分を岸本が表現することから日本アカデミー賞新人賞か助演女優賞の頃だと思われる。するとたけしが彼女にこう言った『くれる、つーもんは、病気以外なんでももらえ』。たけしの言葉で岸本加世子は「思い上がっていた自分に気がついた」のだ。彼女はそれをきっかけに「自由で大らかな自分になれた」と語った。
1998年の北野武監督『HANA-BI』で日本アカデミー賞優秀主演女優賞を受賞した岸本加世子はそれ以降、北野作品に次々と出演することになるのだ。
そういえば、いつの頃からか岸本加世子の持ち味だった本音でズバスバ切るトークが聞かれなくなった。これとたけしのアドバイスの時期と関連は分からないが、おそらく影響しているのではないだろうか。
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)