ヘビメタ歌手のTHE冠とV系バンドjealkbなどが6月25日に対バンLIVEを行い仙台の夜を盛り上げた。
THE冠はヘビーメタルロック歌手、冠徹弥がソロ活動する際の名前だ。最近では島田紳助のバラエティ番組で良く見かけるようになった。西洋中世の鎧兜のような角が付いた銀色のかぶりものをしている姿を目にした方も多いのではないだろうか。jealkbはビジュアル系ロックバンドとして活動しているがロンブー淳がhaderuとしてボーカルを担当しており、全員が芸人かかつて芸人というメンバーで構成される。
THE冠による『讃えよ鉄兜!鋼鉄おっさんバンザイツアー』の最終地が被災地仙台だった。今回ツアーでは他バンドも演奏する対バン形式で行っており、仙台ではTHE Hitch Lowkeとjealkbが参戦したのだ。「もはやV系のカテゴリーではおさまらない最高のバンド」とTHE冠がブログで紹介しているようにjealkbはサウンド、歌詞ともに本格ロックであり、芸人が作ったバンドという位置づけでとらえては大やけどしてしまうのだ。
そのjealkbのリーダーを務めるelsa(ドラムス)のブログでは27日にそのLIVEを終えた感想が綴られている。「激熱、酸素うすっ、スゲェ楽しかったぜ」とかなり盛り上がったようだ。「仙台はとても元気でステキでした。またヨロシク!」とのelsaの言葉にLIVEが満足いくものだったことが伝わってくる。LIVEに参加したファンからも「物凄く楽しかったし、暴れ倒しました!!」、「死ぬほど幸せな時間を過ごせました。jealkbからのパワーをたくさん貰えました!」とコメントが届いている。
また、主催者のTHE冠はツアーで集まった募金を活用して被災地にクールタオルを渡したことを報告している。「暑さを少しでもやわらげてもらえたらと思いこれにしました」と公的な機関を通して義援金とすることも良いが、ダイレクトにファンの気持ちを渡したいと形ある物にしたという。これに対してもファンから「暑さ対策にすごく良いと思います!」、「節電だしエコ」と共感のコメントや「義援金ってドコに使われてるんだろうと思っていた」という思いも書き込まれていた。今回、仙台で行われたバンド対決は被災地へ元気とファンの気持ちを伝えることができ、大成功だったようだ。
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)