EU発!Breaking News

writer : shiina

【EU発!Breaking News】悪名高い?ドイツ鉄道。停車駅を通過。200キロ先の次の駅へ。警察も出動。

何やっているんだ?と開いた口がふさがらない。ドイツの特急電車ICEが、本来停車するはずであった駅を通過し、200キロ離れた次の駅まで走行してしまうというハプニングが発生した。

この特急電車は当初、ヴッパータールとエッセンからやって来た2つの車両をハム駅で連結され、それをベルリンまで走行するという予定であった。だが車両の1つに何か問題が発生し警察による調査が必要となったため、1つの車両はハムに残され、もう1つの車両のみ、予定通りハムからヴォルフスブルクを経由し、ベルリンまで運行された。

その後、警察の調査が終了した2つめの車両がハムを出発したのだが、その際使用されるべきだった運行予定表及び時刻表がすっかり忘れ去られてしまったため、本来なら停車するはずのヴォルフスブルク駅には停まることなく通過してしまった。

そのため200キロ離れた次の駅ベルリン=シュパンダウには到着予定時間より1時間も早く到着してしまうなど運行計画に大幅な狂いが生じ、またヴォルフスブルクで降りる予定だった25人の乗客らを送り届けるために、何と警察が出動するという事態が発生した。

このドイツ鉄道、評判はすこぶる悪く、特急からローカル線まで5分や10分の遅れは当たり前、運が悪いと30分から1時間は遅れることもあり、しかもその際に客が納得する理由を告げられることはほとんどないという有様である。

そのためドイツ鉄道は今や、『ドイツ人は時間を守る』というイメージをぶち壊す存在となり、今回の出来事も多くの人が「ドイツ鉄道なら有り得る」と思ってしまっているのだという。ドイツを電車で旅行する予定のある方は、時間に余裕を見て行動されることを強くお勧めしたい。
(TechinsightJapan編集部 椎名智深)