中国福建省で5日、一人の少年が15階から飛び降り自殺する事件が起きた。さらに少年を建物の下で受け止めようと試みた父親も、転落の衝撃を受けて死亡した。

中新社が報じたところでは、少年（17）は無免許運転を繰り返していたが、この日父親に運転を阻止され、15階のベランダから飛び降りたという。父親は少年を受け止めようとしたが、転落の衝撃は大きく、二人とも死亡する悲しい結末となった。

この事件について、中国メディアは父親の行動を偉大な愛と報道している。しかし、多くのネットユーザーたちは父親がこどもを助けなければと本能的に飛び出し、ほかのことを考えられる時間などなかったのだろうと考えているようだ。

15階から落下する人を素手で受け止められる人間などいない。それでも我が子の危険を目の前にして、じっとしてなどいられないのが親であろう。記者にはこの父親が、自分の身を投げ出してでも少年を助けようとしたように思えてならない。
（TechinsightJapan編集部 片倉愛）