元夫そして元ボーイフレンドを殺害し、コンクリート詰めにした容疑でウィーンでアイスクリーム店を経営していたスペイン出身の32歳の女が逮捕された。

この事件は、アイスクリーム店の店員によって、コンクリート詰めにされた2人の男性の遺体が店の地下物置から発見されたことに端を発する。捜査の結果、遺体のうち1人は店主の元夫であったドイツ人男性、もう1人は女の元ボーイフレンドのオーストリア人男性であることが判明した。

遺体発見後、女の銀行口座から貯金が全部引き出されていたこと、また彼女の出身地であるバルセロナまでの飛行機のチケット購入が明らかになったことから、捜査の目は店主である女に向き、彼女は国際指名手配されることとなった。だが女はバルセロナに飛ぶと見せかけて、実はタクシーでウィーンからイタリア北東部の街のウーディネまで逃亡し、滞在していた。

その後女は、ウーディネで知り合い親しくなった男性に自殺する意志を伝えたところ、男性が警察にその旨を通報してしまった。これが契機となり、国際指名手配されていた女はイタリアの警察によって逮捕されるに到った。警察での取り調べに対し女は素直に犯行を認めており、2008年に元夫を、そして2010年に元ボーイフレンドを殺害し、コンクリート詰めにしたと話しているが、その理由についてはまだ明らかとなっていない。
（TechinsightJapan編集部　椎名智深）