エンタがビタミン

writer : maki

【エンタがビタミン♪】「スクリューはいいよね! 」タモリの絶妙トークに片岡愛之助が歌舞伎の仰天エピソードをポロリ。

歌舞伎役者の片岡愛之助(39)がテレビ「笑っていいとも!」のテレフォンショッキングに登場した。愛之助が歌舞伎界に入ったきっかけなどの貴重な話も聞かれてそれに終始すると思われたが、タモリの粘りが思わぬエピソードを引き出したのだ。

片岡愛之助は6代目であり、大阪府堺市出身で松竹芸能の子役オーディションに合格したことからやがて歌舞伎へと進む。現在、大阪の生まれでなおかつ在住する歌舞伎役者は少なく貴重な存在なのだ。彼はイケメンでもあり女性ファンが多く『ラブリン』と呼ばれたりもする。舞台やドラマ、映画と役者としても活躍しており、今年はドラマ「ハガネの女 season2」に出演した。

6月27日の「笑っていいとも!」のタモリとのトークでは、片岡愛之助の大阪の実家が船舶のスクリューを造っていたことから話が盛り上がった。タモリも船舶免許を持つほどの船好きなのだ。「スクリューはいいよね!」と興奮するタモリに愛之助も意外そうだったが嬉しそうに生い立ちを語ったのだ。愛之助の父親が工場に出入りする車両が危険だからと、子どもだった彼を塾などの習い事に通わせようと考えて見つけたのが『松竹芸能』だった。子役として芝居の稽古を積む彼が十三代目片岡仁左衛門の目に留まり、歌舞伎の世界へと進む。やがて19歳で養子となり六代目片岡愛之助を襲名することになる。

スクリューの話で盛り上がった後で、タモリは「歌舞伎は型どおりにやらないといけないから大変だ」と話題を変えると「間違えたことは無いの?」と愛之助にズバリ尋ねた。愛之助もどう答えたものか弱ったようで「タイミングがずれたり少しはありますけど、大きく違うことはあまりないです」と曖昧に返していた。だが、タモリもあきらめずに「間違うでしょう? 素人には見ても分からないか?」とギリギリな線で問い詰めたのだ。すると愛之助が答えの変わりに「こんなことなんかもあります」と歌舞伎でのエピソードを話したのである。

「吹雪峠」という演目でのことだ。この芝居は吹雪の中の山小屋での出来事を3人だけで演じるものだ。駆け落ちした男女、助蔵(中村獅童)とおえん(中村七之助)がようやく吹雪の中で山小屋を見つけた。ほどなくそこへ、やはり吹雪を避けようと飛び込んできたのが、おえんの元夫で助蔵の兄貴分である直吉(片岡愛之助)だった。男女の愛憎と繊細な心理描写が見どころとなる内容だがここでは物語の展開は置いておく。

そのシーンで事件は起きたのである。獅童と七之助の演じる男女がいる山小屋へ飛び込んできた愛之助は、木の扉をバタンとしめた。するとなんとその扉がジワっと倒れてくるではないか。「それって、歌舞伎のような動きでやっぱり立て直すの?」とタモリが興味津々で尋ねると「いえいえ、そこはパッとすばやく立てかけて知らん顔してました」と愛之助は答えた。何事も無かったように芝居は続き男女3人がそれぞれ愛憎にまみれた感情で対峙していると、吹雪のシチュエーションだけに扇風機で風がビュンビュン送られてくる。さっき、愛之助が立てかけた木の扉がまたジワっと倒れかけているのだ。「あっ!」と愛之助が思った目の前でその扉は「獅童と七之助の頭をバーンって直撃ですよ」と彼は話し終えた。

この後はどうなったか分からないが、配役から調べてみるとこれはおそらく2009年の話だと思われる。片岡愛之助の口からここまで細かく舞台のエピソードが語られることも少ないだろう。スクリューの展開からタモリがみせた絶妙なトークにより引き出された貴重な内容だ。
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)