もうすぐ卒業シーズンを迎える台湾。“お世話になった先輩達に贈り物を”と考える後輩達は多い。そんな中で国立屏東科技大學の男子学生3人が制作した動画『三個傻瓜（3バカ）』がユニーク過ぎるとネット上で話題になっている。

2212枚の写真をつなぎ合わせて作られたという「三個傻瓜」のアイデアとなったのは日本の女性写真家であるNatsumi Hayashiさんの作品「浮遊少女」だ。「浮遊少女」とは、ジャンプの瞬間を切り取ったポートレート写真で、「本日の浮遊シリーズ」としてネットで配信されており、台湾でも人気を集めている。

動画は早朝3時、まだ薄暗い空の学校風景から始まる。作品のテーマは学校生活。登場する道路や草原も大学の風景だ。教室、調理室、実習など、学生達にとって思い出深いシーンが復元され、教授からメッセージ入りの角帽が贈られるというものだ。

作品の中では、学生達がホウキにまたがり空を飛んだり、イスでテトリスのゲームを表現したりと、思わず口元がほころぶシーンもある。

数々の楽しいアイデアと丁寧な制作、そして後輩達の明るい笑顔が卒業生だけでなく、多くのネットユーザーたちの心を動かす作品となった。まさに“青春”を感じさせてくれるこの作品。見終わった後には、温かさと清々しさを感じた。「自分もまた頑張ろう」 そう思わせてくれる作品だ。
（TechinsightJapan編集部 片倉愛）