エンタがビタミン

writer : miyabi

【エンタがビタミン♪】FUJIWARA原西のギャグが、面白くなかった徹子。無理やり、「変なオジサン♪」をやらせて喜ぶ。

お笑い芸人の原西孝幸(FUJIWARA)の顔全体に、尋常ではない大量の汗が浮かぶ。4月11日放送の『徹子の部屋』(テレビ朝日系)に芸歴22年目にして、初出演したFUJIWARAのふたり。特にボケ担当の原西は、黒柳徹子から容赦ないギャグの要求の対応に右往左往するばかりだった。

先月にこの番組に出演した藤本敏史(FUJIWARA)の妻、木下優樹菜が「私は2回目の出演だけど、(藤本は)まだ出たことが無いので、宜しくお願いします。」との願いが叶って、やっとFUJIWARAが『徹子の部屋』に初出演したのである。まさに17歳年下の新妻には頭が上がらない藤本。木下の前では甘えん坊でダラシナイ面を見せており、度が過ぎると彼女の“元ヤンキー”が目覚め恐ろしい言葉で藤本を叱るという。
「テメェ」「おっさん」「このヤロー」の3セットが必ず入り、恐ろしい形相で機関銃のように攻めてくるというのだ。あまりの迫力に、最後には藤本の号泣で終わるという。木下は「すぐにバレる嘘をついて、その場を逃れようとする。その根性が許せない。」と、前回の出演時に語っていた。それにしても、四十男が号泣とは何とも情けない。

黒柳は番組出演者の情報を、事前に自ら調べ上げ膨大な資料を作成している。スタッフ任せにせず、必ず自分でやるというのだ。その資料を見ながら、「原西さんは、ギャグを1億個持っているんですってね。」と黒柳が質問した。「今は1兆です。1兆のギャグがあります。」と原西が言うと、「…チョウ、ちょう?」黒柳が不思議そうに言葉を繰り返す。「あのー、ギャグなんです。“兆”というのは数の単位で、そんなにあるわけないだろうーっていう意味の…。」バツが悪そうに仕方なく、ギャグの説明をする原西。これが原西の悲劇の始まりであった。

原西「背骨を抜いたら、立ってられへん。」 黒柳「確かに。」
原西「徹子さん、俺やで!」 藤本「誰やねん。」 黒柳「原西さん。」 ―と、彼らのギャグには全てこんな調子の彼女の反応であった。次第に原西は追い詰められていく。

CMに入る直前には突然、「原西さん、1兆個もギャグあるのよね。“コマーシャル”ってお題でギャグやって。」こんな無茶振りが怒涛のように、黒柳から発せられる。しまいには学生時代に志村けんの「変なオジサン♪」のギャグをやっていた―と原西が思い出話をすると、「あっ、それ大好き。やって。」と黒柳が要求する。
これには、さすがの原西もしり込みである。大先輩のそれも、吉本の芸人でもない志村けんのギャグを勝手にやって良いものか―と原西が困っていると、「大丈夫よ、子どもたちだってマネしてるじゃない。やって。」
仕方なく振り付きで、「変なオジサンったら、変なオジサン♪」と原西がやりだすと大喜びの黒柳徹子。悲しいかな、この日彼女に一番ウケたギャグがコレだった。

「どこが面白いの?」「ギャグの意味がわからないので、教えて。」知ったかぶりをせず、トコトン聞かなければ気が済まないのが、黒柳徹子である。彼女は「『徹子の部屋』の視聴者の方々は、たぶん私と同じ感想をもっているわよ。」と彼らに言った。この番組をタイムリーで見ているのは、中高年の女性が多いのだ。確かにFUJIWARAのギャグに関しては黒柳徹子の意見が、当を得ているようにも思うのである。
(TechinsightJapan編集部 みやび)