お笑い芸人・桜塚やっくんが、被災地・岩手県大槌町へ炊き出しに行ったことを自身のブログ「桜塚やっくんの見ないとがっかりだよ」やツイッターで明かしている。
4月8日「いざ、被災地に。」というタイトルで被災地支援に行くことを報告。「微力ながらもお手伝いさせていただきます。」と支援にやる気満々の様子であった。また翌日4月9日には岩手に到着し、ブログでも「準備も整えて、いざ向かいます。」と炊き出しへ向かう桜塚やっくん。前日宿泊した宿も予約当初は電気や水道も止まっている様子ではあったが、無事復旧し宿に泊まれたとファンに報告。また衣装も「やはりいつもの格好の方が皆さんに分かりやすいかと思い、変身しました。」と、彼のトレードマークの服装に身を包み、支援活動をするようだ。
しかし桜塚やっくんは現場に行って想像を絶する景色を目の当たりにした。Twitterには「みなさんの笑顔が見たい」と「何か力になれば」という気持ちで向かい、大槌町での炊き出しでも「みんな最高の笑顔で迎え入れてくれて泣きそう」とつぶやいていた。しかし、実際被災地の現実を見た時彼は震えたという。Twitterで、「テレビの数十倍酷い状況。震えが止まらないです。」ともつぶやいている。
今回の被災現場には多くのボランティアやタレントが足を運んでいる。衆議院議員・小泉進次郎が支援物資を持って行った際も、街の無残な姿や現場の凄さをブログに綴っている。また芸人・サンドウィッチマンはその場で被災を経験したことから「もう思い出したくない」と、心の中に刻まれたあの残酷な瞬間に相当苦しい思いをしている。
テレビで見ている現実とその場に立って目の当たりにした現場の空気とでは全く違う。もしボランティアに行くのならば相当の覚悟が必要ではないか。建物があって当然の生活をしていると、いざ全て崩壊した街を目の当たりにした時の心境は想像がつくはずもない。
桜塚やっくんが今回目にしたあの景色はずっと彼の脳裏に焼きついていくだろう。けれども彼の温かい炊き出しは、被災者たちの心と体に沁みて行ったに違いない。微力かもしれないが、彼の想いは多くの被災者に笑顔を与えたと願いたい。
(TechinsightJapan編集部 うずらの珠子)