エンタがビタミン

writer : techinsight

【エンタがビタミン♪】「ズラを投げるの案外難しい。」モト冬樹が初主演映画で苦労して得た技。

タレント・モト冬樹が「ヒルナンデス!!」のコーナー「トークナンデス!」に出演した。モトは昨年無事結婚し、幸せな日々を送っているが、私たちのモトの印象として即座に何が浮かぶか。多くの人が「薄毛」ではないか。しかし自分のコンプレックスも笑いに変える彼。そんな彼は俳優として映画主演を果たしている。B級映画の巨匠、河崎実監督がメガホンをとった「ズラ刑事」はご存じだろうか。

ズラ刑事は「ズラを投げて事件を解決する」という刑事の話である。モトにとってぴったりの役であるが、本人はその話を持ちかけられた時「飲みの席の冗談かな?」と思ったという。しかし本当に撮るとなり、正直びっくりした。

そんなモトが撮影で一番苦労したのは演技より何より、「ズラを投げること」だった。なぜならカツラはとても軽く、狙った的に当てるのは至難の業だからである。しかし特訓に特訓を重ね、二の腕が筋肉痛になっても投げ続けた彼は、見事カツラをまっすぐ飛ばす究極の技を身につけることができた。

その苦労はいまだに身についているらしく、3~4m先の的には当てられるという。そんな渾身の初主演映画「ズラ刑事」であるが、本人はカツラを身につけてはいない。とってもヌーディーな頭皮である。しかしモトはカツラの人を見分けることができる眼力を持つ。「こめかみから不自然な汗が出ている人は怪しい」と言うのだ。

さらに注目なのは主題歌「悲しみはヅラで飛ばせ」(歌:モト冬樹)である。人はズラを被る時に頭に蓋をするが、それは心に蓋をするのと同じことだ、という内容である。カツラという鎧をつけることで、周囲にばれないように心も何故か閉鎖的になってしまうことはないだろうか。一度つけると、今度は外すのに相当の勇気がいる。しかしいざ外すとそれはとても開放的な気分にならないだろうか。モトの大らかで飾り気のない人柄は、彼の薄毛というコンプレックスもキュートに感じさせてくれる。
(TechinsightJapan編集部 うずらの珠子)