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writer : techinsight

「俺は毎日6900円募金する」内田裕也が渋谷ハチ公前で募金呼びかけ セ・リーグ開幕強行に「いい加減にしろ! 」とも。

復興を祈願しガッツポーズする内田裕也ら(撮影:鈴木亮介・19日)

邦楽ロックの大御所・内田裕也が、吼えた。19日午後、東京・渋谷で近田春夫、白竜らとともに渋谷の街頭を練り歩き、東日本大震災への募金を呼びかけた。

内田裕也は事前に「19日午後3時よりハチ公前でゲリラライブを決行する」とHP上で呼びかけ、これを一部メディアが事前に報じたことから、ハチ公前には多くのファン、メディアが駆け付けた。

そして午後3時過ぎ、同志の近田春夫、ジョー山中、白竜らとともに、内田裕也が登場。「HELP」「東日本大震災に熱い心を! Rock ‘n’ Roll!」と書かれた2つの横断幕を掲げ、拡声器を使ってジョン・レノンの名曲「Power to the People」を熱唱すると、ハチ公前には大きな歓声が上がった。

ギターの演奏は渋谷署から許可が下りなかったとのことで、拡声器でのパフォーマンスが中心となった。また、参加者らが「HELP」と書かれた金色の募金箱を掲げ、被災者への支援を呼び掛けた。

撮影:鈴木亮介・19日

内田裕也はその後、ハチ公前で演説や募金活動をする学生団体へ声をかけた後、ハチ公前交番に自ら赴き、一礼。そして、スクランブル交差点を渡って公園通りを上り、ラジカセで「Power to the People」を流しながら熱唱。募金箱を持つ同志とともに、PARCO前まで練り歩いた。

ファンや取材陣が殺到したため、内田裕也らはさらに渋谷C.C.Lemonホールまで移動。その間マスコミ各社の取材に応えた。取材の中で内田裕也は、25日の開幕強行を決めたプロ野球、セ・リーグにも噛みついた。主な一問一答は次の通り。

撮影:鈴木亮介・19日

―――地震発生時、裕也さんご自身はどちらへ
内田:ホテルの17階でインタビューを受けてた。ものすごくて。これは関東大震災だと思ったね。3、4時間エレベーターが止まってるから動かないでほしいと言われて待機して、その後家に帰ったらめっちゃくちゃだね。鏡は倒れて照明は折れて、足の踏み場もなかった。知り合いが仙台に多いんですけどね。全然連絡がつかないよ。

―――都民は買いだめをする人もいるが
内田:なんでそんなことするんだろうね。俺もコンビニに行ったらおにぎりがなかった。いい加減にしろだよね。パニックになっちゃうんだろうね。

―――全国で音楽ライブなどイベントが自粛・中止しているが
内田:今はちょっとね。今ここであせってやるよりも、もうちょっと待ってあげた方がいいんじゃない。俺もこれ(今回のゲリライベント)火曜日にやろうとしたんだけど、ちょっと待ったのよ。

―――プロ野球の開幕について…
内田:めちゃくちゃなのは、セ・リーグ。いい加減にしろよ!
常識で考えてさ、おかしいんじゃない。節電になって電車止まってて、俺だって部屋の電気つけないもん。それだけやってて、東京ドームで野球で…って。甲子園(センバツ)はいいと思うな。特に東北4校が出るのは地域に対して素晴らしいことだと思う。でも、東京ドームのナイターは見に行くやついるのかね。俺はやっぱりおかしいと思う。俺も長嶋さん、原さんの大ファンだから、原監督も何か言えばいいのにね。おかしいんじゃない。あれはひんしゅくを買うよね。

―――選手会からは延期を求める声も上がっているが
内田:新井選手会長に賛同。あと、今回一番かっこよかったのはダルビッシュだよ。最初から「こんな時にボールとバットを振ってていいのかと僕は考えます」って言ってるんだから。選手が言ってることをどうして機構が聞かないの。ナベツネさんももうちょっと考えてくれればいいのにね。これで視聴率めちゃよかったらキレるよな。

―――裕也さん自身寄付はされるのか
内田:ダルビッシュとイチロー、あいつらすげえなと思ったけどね。俺ももうちょっと金持ちなら1億ぐらいバーっと出すんだけどね。まぁそれでまず(今日)6万9千円、ロックだから入れようと思って。で、しばらく当分の間は毎日6900円このHELP(募金箱)に入れようと思ってね。入れることによって毎日お祈りをして、被災者の方と亡くなった方に手を合わせようと思って。6900円だけどね。俺もこういう性格だから、やると言ったらやりますから。

撮影:鈴木亮介・19日

内田裕也は海外メディアの取材にも英語で応じ、ハチ公前で募金活動していた学生を引き合いに“I believe Japanese spirits”と力強く語った。

今後は大阪でも活動を行うほか、現地での炊き出しも行いたいとしている。今後の活動の詳細は内田裕也公式サイト(http://www.uchidayuya.com/)内で随時発表していくという。
(TechinsightJapan編集部 鈴木亮介)