女優の須藤理彩が東日本大震災の発生時に舞台『スピリチュアルな1日』の稽古場で被災した様子を語った。
舞台『スピリチュアルな1日』はお笑いコンビNON STYLEの石田明も出演するコメディタッチの舞台劇である。3月11日の震災では東京都内も激しい揺れで被害が出た。その時彼女も都内にいたのである。
3月28日のラジオ「ニチイEveryday Thanks」にゲスト出演した須藤理彩(34)は、舞台の稽古中に都内で震災にあった時のことを話した。
彼女が石田明や共演者、演出家らと地下のスタジオで稽古していたところ大きな揺れがあり、慌てて地上へ上がった。「ちょうど前にあったバスの基地のようなところに全員で避難した」と彼女は語った。幸いにして怪我などは無かったのだが、その後、彼女らは東北の被災状況を知り愕然とすることになる。
舞台公演も3月30日からの予定を大幅に変更して行われることになった。須藤理彩は多くのイベントが節電を配慮して中止、自粛する状況にも触れながら「電気を最小限に抑えてなんとか公演はやりたい」という。「私たちの舞台で1人でも多くの方がパワーを受け取っていただき、それをまた誰かに分けて欲しい」と彼女は決意を語った。
共演するNON STYLEの石田明もブログで稽古中に被災したことを書いている。「僕は大丈夫です。稽古場にいたんですが、いろいろあって今日の昼に帰ってきました」と、自宅に戻ったのが12日だったようだ。
あの日バスの倉庫で震災を体験した須藤理彩は「あれでみんなの結束力が強くなった」という。この舞台は「99%はコメディだけど、1%にみんなの思いが込められていて、稽古中も涙がでるほど」と、彼女は全員が舞台に思い入れている様子を語る。
舞台『スピリチュアルな1日』は4月1日(金曜日)~4月3日(日曜日)の3日間、新宿南口 紀伊國屋サザンシアターで行われる。彼女達の熱い思いがこもった舞台が期待できそうだ。
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)