エンタがビタミン

writer : maki

被災地へ届け。今は世界のビートルズより日本の桑田佳祐を! FM番組に桑田佳祐のリクエスト殺到。

ミュージシャン桑田佳祐がパーソナリティを務めるFM番組「桑田佳祐のやさしい夜遊び」は前回12日の放送を中止した。震災後、番組に寄せられたリクエストはあの「ビートルズ」から一転、桑田佳祐の楽曲に集中している。

桑田佳祐のやさしい夜遊び」は毎週土曜日の夜11時から11時55分まで放送されている。桑田佳祐がガン闘病中もミュージシャン仲間の斎藤誠が代理を務め、多くのリスナーから引き続きメッセージが寄せられていた。それだけ多くのファンが楽しみにする番組だが3月12日、東日本大震災が起きて番組を中止したのだ。その時点ではすでに、3月19日放送予定の番組のお題を「やっぱりビートルズを聴こう!」としてビートルズへのリクエスト、メッセージを番組の『ネタ掲示板』で募っていた。
多数寄せられたメッセージには桑田夫妻、サザンオールスターズのメンバーやスタッフの無事を気遣う声をはじめ「12日の番組中止は仕方ない」という声もあった。また「こんな時こそ力になるのが歌のチカラ」と闘病から復帰した桑田に「力を振り絞って、勇気付けて欲しかった」と切望するものもあったのだ。

同番組では年に何度か「ビートルズ」のリクエスト企画がありファンも楽しみにしている。今回も「Let It Be」から「And Your Bird Can Sing」までビートルズの有名曲からマニアックなものまでリクエストが寄せられていた…3月11日のあの時間までは。
だが、震災発生後から寄せられるメッセージの内容が一変したのだ。被災地の方も含めて震災後の状況や心情を語るメッセージと共にリクエストされる楽曲は、企画に反しながらビートルズよりも桑田佳祐の楽曲を望む人が圧倒的に多くなったのだ。

仙台に住む「地震で大切なものがたくさん壊れました」と言うリスナーは「今も東北でつらい思いをしている人がたくさんいます。桑田さんのすばらしい歌声で僕たちに勇気をください」と書いている。
同じく仙台で「津波で地域一帯が飲み込まれたうちの一人です」という被害にあったリスナーは、番組で桑田が読んだメッセージを録音したカセットテープやMD、CDなども失った。「宝物は流されました。一からやり直します」と気持ちを記す。その方のリクエストはジョン・レノンの「イマジン」だった。
これまでに世界中の人の心に灯りをともしてくれた『ビートルズの楽曲を聞きたい』という気持ちはみんなあるのだ。だがそれにも増して桑田佳祐を聞きたいという思いが強いのである。
「日本国民全員の気持ちが沈む中、ビートルズよりも桑田さんの歌が聞きたい」、「今は世界のビートルズより日本の桑田さんの歌をお願いします」とその思いは熱い。
そんな桑田佳祐の楽曲でリクエストが多いのは「月光の聖者達 (ミスター・ムーンライト)」だった。

メッセージの中には被災地の状況に対する思いを伝えるものが多いが、都内で小売業を営む方からは『買いだめする人々へ販売しつつも矛盾を感じて心が痛む』というものもあった。
こうしたリクエストやメッセージに対して桑田佳祐がどう答えてくれるのか、3月19日土曜日は夜11時から「桑田佳祐のやさしい夜遊び」を聞き逃せない。
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)