3月11日に発生した、東北地方太平洋沖地震に対し、台湾でも芸能人たちの間で寄付やチャリティー活動が始まっている。近年、4年連続で台湾観光大使を務めるなど、日本でも広く人気を集める台湾の男性アイドルグループ飛輪海のメンバー、イェン・ヤールンは日本の被災地へ100万元（約280万円）の寄付と物資支援で被災地にエールを送る。

「あしたのジョー」作者、梶原一騎の元夫人として知られる人気歌手、白冰冰（パイ・ピンピン）は自身が設立した基金会（チャリティー団体）から、日本語の分かる者を被災地へ送る予定があることを明らかにした。

人気司会者として活躍するタレント、陶子（タオズ）こと陶晶瑩は、既に日本の顧客企業と連絡を取っており、必要な物資を提供する予定だという。

また、台湾出身のジュディ・オングが台湾でチャリティーコンサートを開催する予定もある。12年前の台湾の921大地震の際には、被災地を訪れ被災者たちを励ましただけでなく、東京でチャリティーコンサートを行い、これには浜崎あゆみや中森明菜なども参加した。今回の台湾でのコンサートについては、自身のツイッターで「台湾でチャリティーコンサートを開いたら、見たい日本の歌手は誰ですか？」と意見を集めており、現在出演者は未定。

このほか、台湾のテレビ局、「華視」でも赤十字との協力でチャリティーコンサートを行うことが決定した。今週金曜の夜8時から12時にかけて開催される予定だ。司会者、出演者は現在調整中で、馬英九総統も出演することが僅かに伝えられた。

台湾では日本へ活躍の場を広げる芸能人は多い。台湾で活躍する日本人タレントも少なくない。メディアを利用できるという特権を活用して、そういった人たちが動きだせば、もっとたくさんの力を動かすことができると信じている。今回の報道をきっかけにこうした活動が高まっていくことを願う。
（TechinsightJapan編集部 片倉愛）