歌手の倖田來未は小学三年生の頃から歌手に憧れ、数々のオーディションに挑戦していた。そして16歳の時エイベックス主催のオーディションで、準グランプリを獲得した。しかし後に彼女は受賞理由を社長から聞き、ショックを受けたという。
2月23日放送『ズームイン!!SUPER』(日本テレビ系)の“かがやきビト”のコーナーに出演した、倖田來未。幼い頃から憧れ続けてきた歌手への入り口に立つことができたとき、彼女は厳しい現実に突きつけられた。
「お前はブスで太っていたけど、面白いところが良かった。」のが準グランプリになった理由だと社長から聞き、ガッカリしたという倖田。さらに社長から言われたのは、「倖田はTVに出ないで、活動したほうが良いな。」
当時の彼女は身長154cmで体重が50kg台であったが、本人は太っている意識は無かった。しかし事務所からは「太るか痩せるか、どちらかにして欲しい。太るんだったら、ゴスペルシンガーみたいに。」と言われ、痩せる道を選んだ倖田。そしてTVに出るんだったら歌が上手いだけでなく、外見も女性から憧れられる存在になるように―と強く要求された。
「DREAMS COME TRUE」が大好きで吉田美和に憧れていたが、どんなに頑張っても彼女を超えられないと判断した倖田。どうやって自分を表現したら、注目してもらえるか。考え抜いた末に当時あまり見られなかった“セクシー路線”でいこうと決め、体重も40kg台まで落として2004年、映画『キューティーハニー』の主題歌「LOVE&HONEY」を発売。歌番組で披露した目のやり場に困るほどの露出度の高い衣装と、セクシーなダンスで歌う彼女の姿が「エロかっこいい」と若い女性に大人気となったのである。
今年倖田はデビューから11年目を迎え、派手な演出も過激な衣装も無く歌唱力で勝負するライブにも挑戦している。「自分より年上の人達にも、満足してもらえるステージにしたい。」と語る。ロングドレスを身に纏っても、セクシーさは忘れていない。今年は大人のシンガーとして進化したい―と、彼女はインタビューを締めくくった。
(TechinsightJapan編集部 みやび)