2003年から放送されている、米CBSの人気ドラマ『NCIS ～ネイビー犯罪捜査班（原題 Navy NCIS: Naval Criminal Investigative Service）』。その撮影中に、死亡事故が発生した。

CBSは、9日カリフォルニア州サンタクラリタで行われていた番組の撮影中に、一人の男性が死亡する事故が発生したことを発表し、遺族や関係者、ファンに謝罪した。

その後の警察の発表によれば、事故を起こしたのは、60歳の男性ドライバー。バンを運転している最中に突然体調に異変をきたし、ハンドル操作を誤った結果、歩行者役の52歳の男性をひいてしまった。その男性は病院へ運ばれたものの、後に死亡が確認されたという。

撮影中の事故というのは、残念ながら本当に多い。昨年12月にもタイで、『ハングオーバー！ 消えた花ムコと史上最悪の二日酔い』続編の撮影中に、スタントマンの運転する車がトラックと衝突し、意識不明の重体となっている。

08年4月にはイタリアで、『007 慰めの報酬』がカーブの多い湿った路面で無謀なカーチェイスを行い、スタントマンは車ごとガルダ湖に飛び込んでしまった。また09年5月にはNYのタイムズ・スクエアで、『魔法使いの弟子』の撮影中にフェラーリが通行人をはね、街灯をなぎ倒した。

爆発事故も多い。08年11月には英国ケント州で、『シャーロック・ホームズ』が石油タンカーの爆発シーンを撮影した際、引火のタイミングが狂って大爆発。主演のロバート・ダウニー・Jr.が負傷し、気を失った。また09年7月には、ケイティ・ホームズ主演の『Don’t Be Afraid of the Dark（原題）』の撮影中に車が予期せぬ爆発を起こし、ホームズは間一髪で難を逃れた。

撮影は安全面での配慮が何より大切である。またスタントマンは、スターの身代わりとして犠牲になるために仕事をしているのではないし、同時に自分自身の健康管理も大切である。このような忌まわしいアクシデントが無くなるよう、心から願ってやまない。
（TechinsightJapan編集部　Joy横手）